ライフスタイル&ヘルス2024/9/2 更新
ぶどうの品種には、色や形などさまざまなものがありますよね。では一体、各品種にはどんな特徴や名前があるのでしょう?この記事では、ぶどうの品種・種類の特徴をまとめました。色別に加え、ワインでよく使われる品種も紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
ぶどうの主要品種は、世界で10,000種類ほどあるといわれています。日本国内だけでも100種類以上の品種があり、メインで栽培されている品種は50〜60種類ほどです。
この記事では、「黒系」「赤系」「黄緑系」「ワイン用」の4つのカテゴリに分けて、それぞれ旬の時期や産地、味わいなどを解説します。ぶどうの品種を知って、さまざまな料理で使い分けられるようになりましょう。
ここでは、黒系ぶどうの品種・種類を6つ紹介します。黒系ぶどうは、芳醇な香りと深い味わいが特徴の品種です。見た目は濃い紫色のため、ぶどうというと真っ先にこちらを思い浮かべる方が多いかもしれませんね。フルーティーな酸味と甘味のバランスが、絶妙な種類です。
※画像はイメージです
「巨峰」は日本人に親しまれている品種で、主な産地は山梨県、長野県、福岡県などです。ふわっと広がる豊かな香りと、強い甘味、やさしい酸味が特徴的。紫黒色の見た目をしており、大きさは10〜15gほどの大粒です。旬の時期は8〜9月頃で、ハウス栽培の場合は6月頃から出荷がはじまります。
皮をむいて果肉をそのまま味わうのもよし、ジャムやタルト、パフェ、スムージー、シャーベットなどに活用するのもよし。大粒なので、トッピング映えもしますよ。
「あづましずく」は、青黒~紫黒色の果皮で、母親の品種である「ブラックオリンピア」に似ています。大きさは11〜15gと大粒。成熟期が早いため、8月上旬頃から食べられます。主な産地は福島県、青森県などです。
果汁が豊富でみずみずしい風味で、酸味が少なく甘味をしっかりと感じられます。生食はもちろん、ジャムやコンポート、ゼリーなどにも役立ちますよ。
※画像はイメージです
「オーロラブラック」は、主に岡山県で生産されている黒系ぶどうです。旬の時期は8月中旬〜10月上旬頃となっています。大粒のためひと房がずっしりと重く、ボリュームがあるのが特徴。糖度は17度前後のため甘味が強く、酸味はほのかに感じる程度です。
日持ちしやすい品種のため冷凍保存で半解凍状態にして、シャーベットとして楽しむのがいち押し。ほかにも、テリーヌやタルトなどにも活用できます。
「キャンベル・アーリー」は7〜9月頃に旬を迎える品種で、主な産地は北海道、岩手県、青森県などの北の地域です。ひと房350gほどで、1粒は5gほどとやや小粒。ふわっと広がる芳醇な香りと、バランスのとれた甘味と酸味が魅力です。
ジュースやスムージーに使用すると、香りの良さが引き立ちますよ。ジャムやゼリーなどとの相性も良く、皮ごと使用すると美しい紫色になります。
※画像はイメージです
「ナガノパープル」はその名の通り生産量の99%が長野県で、残りの1%を愛知県で生産している黒系ぶどう品種です。旬の時期は9〜10月頃。「巨峰」と「リザマート」の交配により誕生しており、糖度18〜20度と甘味が強いのが特徴です。渋みが少なく、果汁のフルーティーな香りを堪能できます。
種がない上皮ごと食べられるため、お子さんが食べやすいのも特徴。生食からジャム、ケーキまで幅広く使えます。
「ピオーネ」は9〜10月上旬頃に旬を迎える黒系ぶどう品種です。主な産地は岡山県、山梨県、香川県など。糖度の高さがありつつも、キレのある適度な酸味により濃厚な味わいになっています。粒はふっくらとしていて大きめ。
ジューシーで好バランスな風味を楽しめます。ジャムやジュース、ケーキやパフェのトッピングに使うのがおすすめです。
ここでは赤系ぶどうの品種・種類を6つ紹介します。赤系ぶどうは酸味が少なめで、上品な甘さを楽しめる品種です。見た目は黒系ぶどうに比べると鮮やかな紫色で、赤みがかったかわいらしい雰囲気となっています。マイルドな風味が好きな方にいち押しの種類です。
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「デラウェア」はアメリカ生まれの赤系ぶどう品種で、日本国内での主な産地は山形県、山梨県、大阪府など。ひと房100〜150gほどのため、1粒は小粒です。強い甘味と酸味が調和した味わいで、さっぱりとした爽快感を楽しめるでしょう。
旬の時期は7〜8月頃で、ハウス栽培の場合は5月頃が食べ頃。白ワインの原料としても人気が高いひと品です。すっきり感を活かしてシャーベットやジュース、スムージーなどにするのがおすすめですよ。
「安芸クイーン」は8月下旬頃に旬を迎える赤系ぶどう品種で、主に岡山県、三重県、山形県などで生産されています。キュッと引き締まった果肉と、豊富な果汁がたまらないひと品。酸味は控えめで、まろやかな甘みを感じられます。粒のサイズは13〜15gほど。
タルトやゼリー、ぶどう飴などにアレンジするとおいしく食べられます。
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「悟紅玉」は主に山梨県、山形県、愛知県で生産されている赤系ぶどう品種で、8月下旬〜9月頃に旬を迎えます。鮮やかな紅色が印象的で、少しやわらかめの果肉を楽しめます。糖度は18〜20度ほどで、たっぷりの甘味と適度な酸味を楽しめるでしょう。
厚めのしっかりした皮はむきやすいため、生食で楽しむのがおすすめ。ジャムやゼリーにも使えますよ。
「クイーンニーナ」は、8月下旬〜9月上旬頃に旬を迎える品種で、濃厚な甘味とみずみずしさを楽しめます。糖度が高く、穏やかな酸味がアクセントに。粒は17gほどの大粒で、果肉がしっかりしていて歯切れが良いのが特徴です。主な産地は長野県、山梨県、愛知県など。
果肉がしっかりしているため、パフェやケーキ、タルトなどのトッピングに活用すると、見栄えが良くなります。
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「サニードルチェ」は8月下旬〜9月上旬頃に旬を迎える赤系ぶどう品種で、皮ごと食べられるのが特徴です。主な産地は山梨県で、青りんごのようなさわやかな風味を楽しめます。房の重さは300〜500gほどで、粒は長楕円形。
赤系ぶどうらしい鮮やかな色合いが魅力のため、それを活かしてパフェやタルトなど、トッピングとして使用されることが多いですよ。
「クリムゾン・シードレス」は、アメリカやオーストラリアなどを中心に栽培される赤ぶどう品種です。国内ではほとんど栽培されておらず、アメリカのカリフォルニア産が9~11月頃、オーストラリア産とチリ産が2〜5月頃に旬を迎えます。
果粒は6〜8gほどで縦長なのが特徴。果皮が薄いため、まるごとパリッと食べられます。甘味と酸味の調和と、フルーティーな香りに癒されることでしょう。パフェやタルトのトッピングにおすすめです。
ここでは、黄緑系ぶどうの品種・種類を5つ紹介します。黄緑系ぶどうは、すっきりとしたさわやかな香りと、渋みの少なさが特徴のぶどう品種です。明るくエネルギッシュな見た目が魅力で、青色系や白色系といわれることも。ジューシーな味わいが楽しめる種類です。
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「シャインマスカット」は7〜12月頃に旬を迎える黄緑系のぶどう品種です。主な産地は長野県、山梨県、山形県など。果粒の重さは10〜15gほどで、パリッと皮ごと食べられるのが魅力です。糖度は18〜20度ほどで酸味は控えめで、上品でまろやかな風味を楽しめます。
見た目のグリーンが美しく、香りも良いため、ケーキやタルトで使うとよく映えますよ。
「翠峰」は岡山県、福岡県、長野県などで栽培されている、黄緑色系のぶどう品種です。8月下旬〜9月中旬頃に熟成され、8〜10月中旬頃に収穫されるため、この時期が旬といえます。1粒は13〜20gほどの大粒で、果汁がたっぷり入った楕円形が特徴です。
上品な甘さのなかに、ほど良い酸味が効いているので食べやすいのが魅力的。皮が薄いうえ、種なしなのでまるごと食べられます。
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「黄華」は長野県で栽培されている黄緑色系のぶどう品種で、「カッタクルガン」と「ヒロハンブルグ」を掛け合わせて誕生しました。1粒10〜15gほどの大粒で、短楕円形の見た目です。皮ごと食べられる品種で歯切れが良く、凝縮された味わいがパリッと弾けます。
旬の時期は9月上旬頃〜10月頃です。生のまま食べるのがおすすめで、タルトやケーキなどにのせて食感を活かすのも良いでしょう。
「ナイアガラ」は、9〜10月頃に旬を迎える黄緑色系のぶどう品種で、主な産地は北海道、岩手県、長野県などです。果汁が豊富なので、独特のフルーティーな香りを堪能できます。粒は4gほどの小粒サイズで、生食よりもジュースや白ワインに使われることが多い品種です。
種のまわりの果肉は酸味が強く、皮付近は甘味が強いのが特徴です。
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「アレキサンドリア」は主に岡山県で生産されているぶどう品種で、旬の時期は7〜10月頃です。ひと房は400〜600gほどの重さで、粒は12〜15gほどの大粒。芳醇な香りとやさしい酸味が、クセになるおいしさです。
生食からワインの原料まで、幅広い用途で使える品種でもあります。大粒で美しい見た目のため、ケーキ、タルト、パフェなどのトッピングでも重宝しますよ。
ここではワイン用のぶどう品種・種類を3つ紹介します。ワイン用のぶどうは、赤ワインを作るときは黒系ぶどうを、白ワインを作るときは黄緑色系・白系ぶどうを使うことが多いですよ。ほど良く渋みのあるものが好まれ、それらにはタンニンが多く含まれているのが特徴。香りの良さも重視されます。
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「ピノ・ノワール」はフランスのブルゴーニュ地方で生産されている赤ワイン用のぶどう品種です。タンニンが少なめのため渋みが少なく、なめらかでのど越しの良いワインに仕上がります。ほど良い酸味がアクセントになるでしょう。
ピノ・ノワールで造られたワインは透明感あふれるルビー色の見た目が特徴です。ラズベリー、イチゴ、チェリーのような赤果実系の香りを楽しめ、甘酸っぱいソース料理、砂糖少なめのスイーツやおつまみなどの料理と相性抜群です。
「メルロー」はフランスのボルドー地方で生産されている赤ワイン用のぶどう品種です。この品種で造られたワインはシルクのようにやさしい口当たりと、きめ細やかなタンニンの渋みが上品な雰囲気を醸しています。
プラム、ブルーベリー、チョコレートに近い、ふくよかな味が楽しめますよ。肉団子・ミートボールやハンバーグなど、肉料理との相性が良いでしょう。
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「シャルドネ」はフランスのブルゴーニュ地方で誕生した、白ワイン用のぶどう品種です。シャンパーニュの原料としても有名で、シャルドネのワインはレモンやライムのようなキレのある風味が印象に残ります。ナッツやトロピカルフルーツのような、まろやかさもポイント。
産地によって味が若干変化するため、うま味やコクのあるグラタンやピザ、ブルスケッタなどに合わせると良いでしょう。
ぶどうの品種は、世界で10,000種類ほどあるといわれており、それぞれ味や食感、色などの違いが楽しめます。「黒系」「赤系」「黄緑系」「ワイン用」の4つのカテゴリのなかで、気になる品種は見つかりましたか?ぜひ特徴を知って、料理に使い分けてみてくださいね。
※商品情報や販売状況は2024年09月02日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。
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