子どもの伝統行事「七五三」をする年齢や時期について解説します。何歳でするか、お参りの時期はいつからいつまでか、早生まれの場合どうするかの疑問が解消できますよ。2024~2027年の七五三の年齢早見表も掲載していますので、ぜひ参考になさってください。

「七五三」とはどんな行事?

七五三の子供3人が着物を着て千歳飴を持つ様子

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七五三(しちごさん)は、子どもの成長を祝い健康を願う日本の伝統行事。例年11月15日に3歳・5歳・7歳の子どもが神社やお寺をお参りするのが一般的です。

近年では1115日に近い土・日・祝日におこなう家庭も多く、地域によってしきたりが異なる場合もあります。

七五三の由来

七五三の起源は平安時代までさかのぼり、子どもの成長の節目におこなう3つの儀式が由来とされています。

その3つの儀式とは、3歳になる男女児がそれまで剃っていた髪を伸ばし始める「髪置(かみおき)」、5歳になる男児が袴を初めて着用する「袴着(はかまぎ)」、7歳になる女児が大人用の紐のない着物を着始める「帯解き(ひもとき)」です。

江戸時時代以降には、11月15日に子どもの成長と健康を祝う行事として庶民の間に広まりました。

七五三は何歳?お祝いの年齢

親子が手を引きながら歩いている後ろ姿

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七五三のお祝いをする年齢は、一般的に男の子が5歳、女の子が3歳・7歳です。しかし最近は、男の子・女の子ともに3歳でお祝いするご家庭が増えています。また、女の子が5歳、男の子が7歳でお祝いしても問題はありません。

数え年と満年齢、どちらが正解?

年齢の数え方は、生まれた日を1歳とし新年を迎えると1歳年を取る「数え年」、生まれた日が0歳で誕生日ごとに1歳年を取る「満年齢」があります。

昔は数え年で七五三をおこなうのが一般的でしたが、最近は数え年・満年齢のどちらでお参りをしても問題ないとされています。たとえば数え年で3歳の場合、2歳児のかわいらしさを記念写真に残せる一方、晴れ着での参拝や写真撮影に疲れてしまうことも。満年齢のほうが体力的な負担は少ないです。

七五三をきょうだい同時にお祝いしたいご家庭は、年齢や数え方にとらわれず、柔軟に参拝の計画を立てるとよいでしょう。

早生まれの場合はどうする?

七五三は誕生日を過ぎた11月前後におこなうため、早生まれの場合、満年齢でやると1学年下の子どもたちと同時期になることが多いようです。

同学年のお子さんと時期を合わせるなら数え年でやるのがよいでしょう。たとえば1月生まれのお子さんが数え年3歳でやる場合は実年齢が210か月、満年齢でやる場合は310か月です。

【2024~2027年】七五三年齢早見表

20242027年の七五三年齢を、3歳・5歳・7歳のそれぞれ数え年・満年齢に分けて早見表にしました。七五三の予定を立てる際の参考になさってください。きょうだい一緒での七五三をお考えの方も最適なタイミングを選べますよ。

2024~2027年 七五三年齢早見表

七五三のお参りの時期・日程の決め方

神社の朱塗りの門にしめ縄がかかっている様子

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七五三のお参りは1115日を中心に、その前後におこなうことが多いです。いつからいつまでという厳密な決まりはありませんが、10~12月初旬の期間が一般的です。ここでは、時期や日程を決める際のポイントを解説します。

「六曜」の大安吉日が人気

吉凶を表す暦として中国から伝わった「六曜」では、「大安」や「友引(午前11時~午後1時以外)」がお祝い事によい日とされています。

特に、大安や友引が土・日・祝日に重なる日は、七五三の参拝者が多い人気の日取りです。和装の着付けや記念写真の撮影、神社で祈祷してもらう場合は、早めの時期に予約しておくのがおすすめですよ。

ただ、七五三は日本古来の行事なので六曜と直接的な関係はありません。家族のスケジュールに合わせて、無理のない日程を選んで構いません。

混雑しない平日や時期にゆったり

七五三の日は、晴れ着での参拝や祈祷、記念撮影、お祝いの食事会などやることが盛りだくさん。

それぞれの場所が混み合う土・日・祝日を避け、比較的空いている平日を選び七五三をおこなうのもおすすめです。親子ともに気持ちに余裕をもって一日を過ごせますよ。

1115日に近い日や、お参りする神社やお寺の行事日も参拝者が多いため、時期をずらすと混雑を回避できます。

七五三当日にやること・一般的な流れ

七五三当日は、起床後に朝食や着替えを済ませ、美容院やフォトスタジオでヘアメイク、着付けをします。記念写真の撮影をおこなったあと、神社やお寺へお参りに。祈祷を受けて、最後に会食をします。

これは一般的な流れで、朝7時に起床し昼過ぎまでに参拝を済ませるイメージです。スケジュールに余裕を持たせたい場合は、もっとも時間を要するフォトスタジオでの記念撮影を、別日におこなう方法もあります。

七五三の服装の選び方

女の子用のピンク色の着物と被布

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女の子の場合

3歳の女の子は「三つ身(みつみ)」という着物に、「被布(ひふ)」と呼ばれるベストのような上着を着るのが一般的。帯をする必要がなく体への負担が少ない和装です。

7歳の女の子は四つ身の着物で帯を締める、子ども用サイズで大人同様の着物スタイル。袋帯や帯締め、扇子や筥迫(はこせこ)といった小物が華やかな和装です。

男の子の場合

男の子は3歳・5歳ともに「羽織袴(はおりはかま)」が基本です。しかし3歳の場合は、女の子と同じ三つ身の着物に上に被布(ひふ)を着るお子さんも増えています。

5歳の男の子は伝統的な男性の和装、羽織袴に短剣を指し扇子を持つスタイルです。羽織は鷹や兜などの勇壮な古典的なデザインが人気です。

洋装を併用するパターンも

3歳の女の子・男の子、活動的な5歳の男の子は、慣れない着物で長時間過ごすのが困難なことも。そのような場合は、フォトスタジオで着物や羽織袴の記念写真を撮影したあと、お参りはフォーマルな洋装でおこなう方法があります。

男の子はスーツ、女の子はワンピースなどが定番。カジュアルではないものを選びましょう。

七五三で子どもの成長を祝おう

子どもの成長を祝いお参りする「七五三」。女の子は3歳や7歳、男の子は3歳や5歳におこなうのが基本で、数え年・満年齢のどちらでやっても構いません。時期も本来の1115日だけでなく、10月~12月上旬を目安に決めてもOK。子どもや家族の都合に合わせて、七五三を楽しんでください。

※商品情報や販売状況は2024年08月30日時点でのものです。
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