イースターには伝統的に定番の食べ物や料理があるのをご存じでしょうか。この記事ではイースターの食べ物にフォーカスします。日本でも少しずつ定着しつつあるイースターですが、伝統的な食べ物について知ることでもっと身近に感じられるはずですよ。

イースターとはどんなイベント?

バスケットに入れられた白いうさぎのぬいぐるみやイースターエッグが置かれている様子

iStock.com/Sarsmis

イースターとは日本語で「復活祭」という意味を持つ行事。イエス・キリストが十字架にかけられ処刑された日から、予言通り3日後に復活したという奇跡を祝うためのお祭りです。キリスト教においては非常に重要な行事として位置付けられています。

イースターはいつ開催される?

イースターが開催されるのは春。イエス・キリストが死から復活を果たしたのが日曜日だったことから、イースターの日付は「春分の日以降、最初の満月を迎えたあとの日曜日」と決められています。

キリスト教圏ではイースターは毎年変わる移動祝日です。グレゴリオ暦またはユリウス暦のどちらの暦法を用いるかにより、日付にはズレが生じます。日本をはじめ、世界で多く用いられているグレゴリオ暦では、2025年のイースターは4月20日(日)です。

イースターには何をする?

草むらに隠された卵を探すエッグハントの様子

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キリスト教圏ではイースター前の金曜からイースター翌日の月曜までを "イースター休暇" とするのが一般的。イースターが近づくと、街中には卵(イースターエッグ)やうさぎ(イースターバニー)が飾り付けられ、イースターらしい雰囲気に包まれます。

イースター当日は教会の礼拝に参加したり、家族や友人と食事を楽しんだり、ゲームに興じたりして過ごすのが恒例です。イースターのゲームといえば、隠された卵を探す「エッグハント」、卵を転がす「エッグロール」などがよく知られています。

イースターの定番の食べ物や料理とは?

イースターには家族や親しい人とご馳走を食べる習慣があります。キリスト教の宗派によってはイースター前日まで断食をする場合もあり、断食が解禁となるイースター当日は卵料理や肉料理、お菓子などを食べ、イエス・キリストの復活を祝うのです。

イースターの行事食は国や地域によってもさまざまですが、ここでは代表的な食べ物や料理をご紹介します。

デビルドエッグ

木製のプレートに並べられたデビルドエッグ

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イースターには復活のシンボルである卵を使った料理が定番です。デビルドエッグはゆで卵を半分に切り、黄身を取り出してマヨネーズやピクルスなどと和えて白身に詰めたもの。デビル(悪魔)という名前とは裏腹に、見た目も味もよく、手軽に作れるのも魅力です。

ラム(仔羊)のロースト

春に生まれる仔羊は、命の復活を祝うイースターには欠かせません。塩・コショウで味付けした骨付きのラム肉にローズマリーを加え、オーブンでカリッと焼き上げるラムのローストが伝統的なメニューです。イギリスではミントソースを添えていただきます。

ベイクドハム

アメリカのイースターでは、ラム肉よりも入手しやすいハム料理が好まれます。なかでも、スパイスやハーブ、はちみつなどを塗ってオーブンでこんがり焼き上げるベイクドハムが定番の味。イースターが近づくと、スーパーにはハムの塊や骨付きハムがずらりと並びます。

ホットクロスバンズ

丸い木製の皿に盛られたホットクロスバンズ

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表面にキリストの受難を表わすクロス(十字架)の模様が付けられた、ほんのり甘いパン。生地にはスパイスやレーズンなどが練り込まれています。小ぶりなパンを連結させて焼き上げるのが特徴で、ちぎって食べるスタイル。イギリスの歴史あるイースターフードです。

コロンバ

イタリアのイースターの伝統菓子であるコロンバ

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鳩の形をしたコロンバはイタリア発祥の焼き菓子。正式には「コロンバ・パスクワーレ」と呼ばれ、コロンバは鳩、パスクは復活祭を意味します。オレンジピールを混ぜ込んだ生地を鳩型に入れて焼き上げており、食後に食べるのが一般的。ほんのり甘くふんわり食感です。

シムネルケーキ

ガラスの皿に置かれたシムネルケーキとイースターエッグ

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イースターの伝統的なお菓子として有名なのがシムネルケーキです。ホールタイプのフルーツケーキの上にマジパンをのせ、11個のマジパンボールを飾り付けるのが特徴的。マジパンボールは裏切り者のユダを除く、イエス・キリストの11人の使徒を表しています。

ほかにも、うさぎや仔羊の形をしたケーキ、卵型のチョコレートなどさまざまなスイーツがイースターを彩ります。

おうで作ろう!イースターのおすすめレシピ5選

1. パクパク食べたい。うずらのスコッチエッグ

グレーの皿に置かれたうずらの卵のスコッチエッグ

子どもも大人も大好きなスコッチエッグをうずらの卵で作りませんか。うずらの卵の水煮を使うと手軽に作れるうえ、ひと口サイズで食べやすく、イースターのご馳走にもぴったり。トッピングのかわいいひよこはターメリックを使って黄色く色付けするのがポイントです。

レシピはこちら|macaroni

2. 食欲をそそる。チキンガーリックステーキ

白い皿に盛られたチキンガーリックステーキと付け合わせの野菜

皮目はカリカリと香ばしく、中はジューシー。旨味のある鶏もも肉とにんにくを効かせたコクのあるソースがよく絡み、食欲をそそる味わいです。にんにくはこげやすいので弱火でじっくりと加熱し、香りをよく引き出すのがコツ。見栄えも食べ応えもバッチリです。

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3. フライパンで。ラムチョップのガーリックパン粉焼き

グレーの皿に置かれたラムチョップのガーリックパン粉焼きと付け合わせのサラダ

サクサクしたパン粉の食感と、ラムチョップ(骨付きのラム肉)のやわらかな肉質が絶妙にマッチ。パン粉にドライパセリやにんにくを混ぜることで風味豊かに仕上がります。フライパンで意外と簡単に作れるので、イースターディナーにおすすめです。

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4. クセになる味。濃厚ソースのチキンシュニッツェル

白い皿に盛られたチキンシュニッツェルとローズマリー

鶏むね肉に衣をまぶし、バターでサクッと揚げ焼きに。淡白な鶏むね肉とブルーチーズ入りの濃厚なホワイトソースがよく合います。肉を叩いて薄くする必要はなく、削ぎ切りにするだけなので余計な道具も不要。目の細かいパン粉を使うことがおいしく作る秘訣です。

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5. デザートに。パイシートで作るエッグタルト

白い皿にも盛られたエッグタルト

エッグタルトはパイ生地の中にカスタードクリームを入れて焼き上げる、ポルトガル発祥のお菓子。冷凍のパイシートを使えば手軽に作れます。サクサクの生地ととろりとした濃厚なカスタードクリームが好相性。ついつい「あともうひとつ」と手を伸ばしたくなりますよ。

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食べ物からイースターを楽しもう!

イースターの定番の食べ物や料理にはそれぞれ意味があります。意味を知ることで、イースターへの理解がより深まるのではないでしょうか。おうちでイースターを楽しむ際には、ご紹介したおすすめレシピもぜひ参考にしてくださいね。

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※商品情報や販売状況は2024年12月12日時点でのものです。
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