「イースターって何?」と聞かれても即答するのはなかなかむずかしいもの。この記事では、イースターは何をする日なのか、イースターの卵やうさぎにはどんな意味があるのかなど、素朴な疑問を解決します。おうちでのイースターの楽しみ方も提案しますよ。

イースターって何の日?由来や意味を紹介

イエス・キリストの復活の様子を描いた教会のステンドグラス

iStock.com/Jorisvo

イースターとは、イエス・キリストが死から復活したことを祝う「復活祭」のこと。イエス・キリストが十字架にかけられ処刑された日から、予言通り3日後に復活したという奇跡を記念し、盛大に祝います。キリスト教における非常に重要な年中行事です。

イースターはいつ開催される?

イースターは春の行事です。キリストが死から復活したのが日曜日だったことから、イースターの日付は「春分の日以降、最初の満月を迎えたあとの日曜日」と決められています。

イースターは固定した日付ではなく、毎年3月下旬から4月下旬の間で変動キリスト教圏においてイースターは移動祝日なのです。また、グレゴリオ暦またはユリウス暦のどちらの暦法を用いるかにより、イースターの日付はズレが生じます。

日本をはじめ、多くの世界で採用されているのがグレゴリオ暦。ここでは、2025~2030年までのイースターの日付(グレゴリオ暦)をご紹介します。

<2025~2030年までのイースターの日付>

・2025年......4月20日(日)
・2026年......4月5日(日)
・2027年......3月28日(日)
・2028年......4月16日(日)
・2029年......4月1日(日)
・2030年......4月21日(日)

イースターには何をする?伝統的な過ごし方を紹介

木製のテーブルにHappy Easterの文字が描かれたイースターエッグが置かれている様子

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キリスト教圏では、日曜日のイースター当日を挟んだ金曜日から月曜日までの4日間をイースター休暇とするケースも多く、国によっては休暇が1週間におよぶ場合もあります。

本場ではイースターをどのようにして過ごすのか、具体的にご紹介しましょう。

イースターの飾り付けをする

イースターのシンボルといえばイースターエッグ(卵)とイースターバニー(うさぎ)。イースターが近づくと街中がカラフルな卵やかわいいうさぎ、春のお花のデコレーションに包まれます。家の中や庭もデコレーショングッズで飾り付けをして楽しむのが恒例です。

教会のイースター礼拝に行く

イエス・キリストの復活を祝うイースターはキリスト教において主要な行事です。イースター当日、教会ではイエス・キリストの復活を祝うイースター礼拝がおこなわれます。聖書の話を聞き、讃美歌を歌い、祈りを捧げ、イースターの喜びを共に分かち合うのです。

イースターの定番料理を食べる

イースターには家族や親しい人とご馳走を食べる習慣があります。復活のシンボルである卵を使った料理や春に生まれるラム(仔羊)料理などが定番です。また、イエス・キリストの受難を表わす十字架の模様付きのパン「ホットクロスバンズ」もよく食卓にのぼります。

イースターのお菓子を楽しむ

イースターの伝統的なシムネルケーキとイースターエッグ

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イースターにはうさぎや仔羊をかたどったケーキやチョコレートがお目見えします。裏切り者のユダを除く、イエス・キリストの11人の使徒をマジパンで表現した「シムネルケーキ」、平和の象徴である鳩の形の「コロンバ」などのスイーツもこの時期ならではです。

イースターゆかりのゲームをする

イースターエッグを使ったゲームもイースターの楽しみのひとつです。子どもたちが大好きなゲームといえば、室内や庭に隠した卵を探し出す「エッグハント」。柄の長いスプーンで卵を転がしてゴールを競う「エッグロール」は子どもも大人も一緒に楽しめます。

イースターイベントに参加する

国や地域によってさまざまなイースターイベントが開催されます。アメリカ・ニューヨークでは春らしい華やかな帽子をまとって行進する「イースターパレード」、スペインでは伝統衣装を着てキリスト像とマリア像をのせた山車を引いて練り歩く「聖行列」が有名です。

イースターエッグやイースターバニーの意味とは?

草むらに置かれたイースターエッグと2匹のうさぎ

iStock.com/Bobex-73

イースターのシンボルといえば、イースターエッグ(卵)とイースターバニー(うさぎ)です。イースターにおいて卵とうさぎにはどんな意味合いがあるのかをご紹介します。

イースターエッグ

卵は「生命」や「復活」の象徴です。新たな生命を生み出す卵は、死という殻を打ち破ったイエス・キリストの復活を象徴していると考えられています。カラフルにペイントされた卵はイースターエッグと呼ばれ、イースターの飾り付けやゲームに欠かせないアイテムです。

イースターバニー

多産で知られるうさぎは「生命」や「繁栄」の象徴です。イースターに登場するうさぎはイースターバニーと呼ばれ、イースターエッグを運んだり、よい子の家にプレゼントを届けたりするという言い伝えがあります。子どもたちにとってはワクワクする存在なのです。

おうちでイースターを楽しむ方法やアイデアとは?

うさぎの置き物やイースターエッグ、イースターガーランドなどの飾り付け

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日本でも春の風物詩として少しずつ定着しつつあるイースター。ここでは、おうちでイースターを楽しむ方法やアイデアをご紹介します。

イースターの飾り付けをする

バスケットにカラフルなイースターエッグを詰めたり、うさぎや卵のモチーフなどをひも状につなげたガーランドを飾ったり。どんなアイテムを使うかによって、かわいくもおしゃれにも仕上げることができます。春らしいパステルカラーでそろえるのも素敵ですよ。

イースターエッグを作る

木製のテーブルでイースターエッグのペイントをしている様子

iStock.com/LightFieldStudios

卵の殻に絵具や食紅を入れた水に漬けて色付けしたり、油性ペンで好きな模様を描いたりしてオリジナルのイースターエッグ作りにチャレンジ。ネイル用のシールやマスキングテープを貼るのもおすすめです。お子さんも一緒に楽しい時間を過ごせますよ。

どんな卵を使えばよいの?

イースターエッグのペイント用にはプラスチック製の卵(百均や通販で購入可)を使うと簡単です。ほかにも、生卵(底にフォークで小さな穴を開けて中身を取り出す)ゆで卵(固ゆでにする)も使えます。風船を卵に見立てて使ってもOKです。

本物の卵を使う場合の注意点とは?

生卵を使う場合は、取り出した中身を目玉焼きやオムレツなどの卵料理に活用できます。ゆで卵を使う際はその日のうちに食べ、殻をむくときに殻のペイントが卵自体に着かないよう気を付けてください。

イースターにちなんだ料理を食べる

卵料理やラム(仔羊)肉などを使った料理を家族や親しい人と食べるのもイースターならでは。うずらの卵やゆで卵にゴマやケチャップで顔を描いたり、ごはんをうさぎの顔の形に盛り付けたり、いつもの料理をイースター仕様にアレンジするのもおすすめです。

イースターバスケットを用意する

イースターにはイースターバニーがお菓子入りのバスケットをよい子のもとに届けてくれるという伝承があります。子どもたちのためにイースターバスケットを玄関や庭に置いておくというのも一案です。イースターバニーからの贈り物にきっと笑顔が弾けますよ。

エッグハントをして遊ぶ

エッグハントで見つけた卵入りのカゴを見せている様子

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エッグハントとは卵探しゲームです。用意するものはイースターエッグと人数分のバスケット。事前に室内や庭などに隠しておいたイースターエッグを合図とともに探し始め、卵を見つけたらバスケットに入れ、最終的に見つけた卵の数の多さを競います。

エッグ&スプーンレースで盛り上がる

イースターの伝統的なアクティビティーのひとつ。参加者がイースターエッグをスプーンに乗せ、卵を落とさずいかに早くゴールするかを競います。子どもも大人もハラハラドキドキしながら一緒に楽しめるのがポイント。個人戦やチーム戦も盛り上がりますよ。

春はイースターを楽しもう!

キリスト教圏のようなビッグイベントではないものの、イースターは日本でも春のイベントとして広がりを見せています。イースターの基礎知識を知ったうえで、自分らしく春のイースターを楽しんでみてはいかがでしょう。

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※商品情報や販売状況は2024年12月19日時点でのものです。
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