卒業祝いを贈る際に気になるのが金額相場ではないでしょうか。保育園や幼稚園の卒園から大学の卒業まで、卒業を迎える年齢にも幅があります。この記事では相手との関係・シーン別に卒業祝いの金額相場を解説。基本マナーやおすすめのギフトもご紹介します。

【相手別】卒業祝いの金額相場

机に置かれた電卓と黄色いがま口財布

iStock.com/years

卒業祝いの金額は贈る相手との関係性によって相場が変わってきます。贈る側の年齢が高く、血縁関係が深いほど、相場は高くなる傾向がありますよ。ここでは、贈る相手との関係別に卒業祝いの相場とポイントをご紹介します。

祖父母から孫へ贈る場合

祖父母から孫へ贈る卒業祝いの金額相場は1万〜5万円です。

孫の年齢が高くなるほど、卒業祝いの金額も高くなります。孫の年齢が低い場合は、「入学や教育資金に充ててほしい」との思いを込めて、孫の親に対して卒業祝いを贈るケースが一般的といえるでしょう。

親から子どもへ贈る場合

親から子どもへ卒業祝いを贈る場合の金額は5千~5万円が相場です。

子どもの卒業時はなにかとお金がかかるもの。親から子どもへ卒業祝いを贈るかどうかは家庭によっても違います。就職やひとり暮らしを始めるといった節目のタイミングに限定して卒業祝いを贈ってもよいでしょう。

おじ・おばから甥っ子・姪っ子へ贈る場合

甥っ子や姪っ子へ贈る卒業祝いの金額は3千〜1万円が相場です。

甥っ子や姪っ子が複数いる場合は、卒業時の年齢に合わせてお祝いの金額を一律にするのがおすすめです。付き合いの深さによって金額を変えてしまうと、あとあと兄弟・姉妹間でトラブルとなる可能性もあります。

友人・知人の子どもに贈る場合

友人・知人の子どもへ卒業祝いを贈る場合は3千〜5千円が相場です。

友人や知人の子どもへは卒業を祝福する気持ちを伝えれば十分ですが、親しい間柄では卒業祝いを贈るケースもあります。自分の子どもに卒業祝いをいただいた場合は、相手の子どもにも卒業祝いを贈るようにしましょう。

【まとめ】相手別の卒業祝いの金額相場一覧表

卒業祝いの相場

【シーン別】卒業祝いの金額相場

赤いリボンが付けられた卒業証書入りの筒

iStock.com/Toshie Kurosawa

幼稚園・保育園の卒園から小学校、中学校、高校、大学の卒業時まで、卒業祝いを贈るシーンは何度か訪れます。卒業時の年齢が高くなるほど、卒業祝いの金額相場は高くなる傾向です。ここでは、卒業シーン別に卒業祝いの金額相場とポイントをご紹介します。

保育園・幼稚園の卒園祝い

幼稚園や保育園を卒園する場合、卒園祝いの金額は3千~5千円が相場です。

子どもの年齢もまだ低いため、卒園祝いは子ども本人ではなく、親に対して渡すケースが大半です。子ども本人には、小学生という次のステップへ元気に踏み出せるよう、お祝いと応援の気持ちを伝えましょう。

小学校の卒業祝い

小学校の卒業祝いの金額相場は3千〜1万円です。

小学校から中学校へ進学する際は、制服や学用品などにお金がかかるものです。相手との関係性にもよりますが、卒業祝いとして現金を贈る場合は子どもの親に渡すか、親から子どもに渡してもらうのがよいでしょう。

中学校の卒業祝い

中学校の卒業祝いの金額は5千~1万円が相場です。

高校への進学を控え、卒業時の年齢が高くなる分、金額相場もアップします。中学校の卒業祝いは子どもの親に渡すケースが多いですが、直接会う機会があればお祝いの言葉とともに子ども本人に渡したほうが喜ばれるでしょう。

高校の卒業祝い

高校の卒業祝いの金額相場は1万〜2万です。

高校卒業後は就職や大学進学、ひとり暮らしを始めるなど、大人としての一歩を踏み出す大切な時期。社会人となる場合は相場より高めのお祝いを贈るケースもあります。卒業祝いは親経由で渡しても、本人に直接贈ってもよいでしょう。

大学の卒業祝い

大学の卒業祝いの金額は1万~5万円が相場です。

大学を卒業することは人生の大きなターニングポイントです。親から自立し、社会人として生活していくためにお金がかかることを踏まえ、相場は高くなる傾向にあります。新たな門出を祝福し、本人に直接贈るとよいでしょう。

【シーン別】卒業祝いの金額相場一覧表

卒業祝いの相場

卒業祝いを渡す際の基本マナー

紅白蝶結びのご祝儀袋と桜の枝が置かれている様子

iStock.com/anmitsu

卒業祝いを贈る際は、相場金額以外にも気をつけたいマナーがあります。卒業を気持ちよく祝福し、背中を後押しするためにも、基本的なマナーは要チェックです。

卒業祝いを渡すタイミング・時期

卒業祝いは卒業式後1週間以内に贈るのがマナーです。ただし、卒業式の時点で高校や大学など進学先の合格結果が出ていない場合は、合格通知が届いてから贈ってもOK。遅くても3月中には贈るようにしましょう。

卒業祝いにはのしを用いる

卒業祝いには水引のついた「のし」をつけて贈ります。水引は何度繰り返してもよいお祝い事に用いられる「紅白蝶結び」を選んでください。現金を贈る場合は紅白蝶結びのご祝儀袋を用意し、品物を贈る際も同様ののし紙をかけます。

卒業祝いの表書き・内袋の書き方

のし紙やご祝儀袋にある水引の上の部分を「表書き」といい、お祝いの名目を記します。卒業祝いの場合は「御卒業御祝」または「祝卒業」と書きましょう。水引の下の部分には贈り主の名前をフルネームで入れます。

内袋には表面に金額を縦書きで入れ、裏面の左下に名前と住所を書くのが基本です。内袋に金額や住所、氏名を記載する欄が設けられている場合はそれに合わせて書きましょう。

卒業祝いには新札を用意

卒業祝いに現金を贈る際は、お祝い事のためあらかじめ新札を用意する必要があります。ご祝儀袋にお札を入れる際は入れる向きにも注意を。ご祝儀袋の内袋の表側と人物の肖像画があるお札の表側を合わせ、かつ肖像画が上にくるように入れます。

卒業祝いには奇数の金額を包む

ご祝儀には奇数の金額を包むのが一般的。2万円を贈りたい場合は1万円札を1枚、5千円札を2枚の計3枚にすればOKです。また、4は「死」を、9は「苦」をイメージさせるため、4千・4万円、9千円など4や9のつく金額を卒業祝いに包むのは避けましょう。

卒業祝いと入学・就職祝いが重なった場合はどうする?

紺色の卒業証書とご祝儀袋が置かれている様子

iStock.com/years

春は卒業と同時に入学、就職といった人生のターニングポイントを迎える時期です。卒業と入学・就職を両方控えている場合、卒業祝いまたは入学・就職祝いのどちらを贈ればよいのか悩んでしまう方も多いのではないしょうか。

どちらのお祝いを優先すべきかについては特に決まり事はありません。「卒業祝いを贈り入学・就職祝いは贈らない」「卒業祝いは贈らず入学・就職祝いを贈る」といったどちらのケースもあります。

卒業祝いと入学・就職祝いを両方贈るケースもないとは言い切れませんが、過度なお祝いは相手の負担となってしまう可能性も。どちらのお祝いにしたらよいのか迷う場合は、「御祝い」という名目で贈るのも一案です。

【シーン別】おすすめの卒業祝いギフト

ピンクと黄色のチューリップと緑のリボンのついたギフト箱が置かれている様子

iStock.com/InspirationGP

卒業祝いとして品物を贈る場合は「卒業後の新生活に使えそうなもの」「本人の好みに合うもの」「年齢に見合ったもの」を選ぶのがポイントです。ここでは、卒業シーン別におすすめのギフトをご紹介します。

保育園・幼稚園の卒園祝い

卒園祝いには名入れのできる鉛筆や色鉛筆、クレヨンなど小学校に上がってから使える文房具を贈ってはいかがでしょう。子どもが好きなキャラクターグッズや家族一緒に楽しめるお菓子類も喜ばれます。小学校生活が楽しみになるようなアイテムがおすすめです。

小学校の卒業祝い

シャープペンやボールペン、ペンケースなど、名入れのできる文房具は「自分だけのもの」という特別感があります。中学校での学習意欲を高める効果も期待できそうです。スポーツ好きなら、スポーツタオルやシューズケースなどを贈っても喜ばれるでしょう。

中学校の卒業祝い

筆記具やフォトフレームなど、名入れができて記念になるものは卒業祝いにぴったり。部活で使えるスポーツグッズ、バスや電車を利用する際の定期入れ、キーホルダーなども高校生活に役立つアイテムです。おしゃれなホールケーキも卒業祝いに華を添えてくれますよ。

高校の卒業祝い

高校の卒業祝いには実用性とスペシャル感のあるものを贈りたいもの。タブレットや手帳、筆記具などは大学生活や社会人生活にも役立ちます。好きなスポーツの観戦チケットやゲームソフト、アクセサリーなど本人の個性や趣味に合わせて選んでみるのもおすすめです。

大学の卒業祝い

ビジネスバッグやリュック、万年筆、名刺入れなど、大学卒業後のビジネスシーンで使える上質なアイテムがおすすめです。ひとり暮らしを始める場合は家電や家具、キッチン用品などをそろえる必要があるため、本人の意向を聞いて希望の品を贈るのもよいでしょう。

卒業祝いの金額相場をおさえて門出を祝福しよう

卒業祝いは、新たなステージへと踏み出す子どもの成長を喜び、前途を祝して贈られるものです。ご紹介した相手別・シーン別の金額相場や基本マナーを参考に、人生の先輩として卒業という節目をお祝いしてくださいね。


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