ライフスタイル&ヘルス2022/3/22 更新
日本酒にはさまざまな種類があります。じつは、種類によって保存方法が異なるんですよ。この記事では、日本酒の賞味期限から適切な保存方法までご紹介します。風味が落ちた日本酒の活用方法もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも、日本酒には賞味期限があるのでしょうか?食品表示法では、日本酒は賞味期限や消費期限の表示を省略できるとされています。日本酒に含まれるアルコール成分には殺菌作用が認められており、なおかつ熟成という概念があるためです。
ただし賞味期限の表示がないからといっていつまでもおいしく飲めるかといえばそうではなく、保存方法によっては風味が落ちることも。では、どのように保存すれば日本酒を長くおいしく楽しめるのでしょうか?
日本酒の瓶は、茶色や緑色をしていることが多いですよね。これは、日光や蛍光灯などの光を遮るため。日本酒はとにかく光に弱く、明るいところに置いておくとどんどん劣化してしまいます。
遮光性のある瓶に入ってはいますが、より気を使うなら箱に入れたり新聞紙で包んだりするのがベストです。
日本酒は酸素に弱く、酸化により品質や風味が落ちてしまいます。そのため瓶を縦置きにして保存し、なるべく空気(酸素)に触れさせないようにするのが基本です。特に開栓後は、空気に触れる面積や機会が増えるので、早めに飲み切るようにしましょう。
日本酒の弱点は温度にもあります。温度変化に弱いため、できるだけ低温の場所で保存しましょう。種類によっては常温保存で大丈夫なもの、冷蔵保存でないといけないものがあるので、詳しくは以下を参照してください。
いずれにしても、25℃以下の冷暗所に置いておく必要があります。
日本酒の保存方法で気をつけるべきポイントは先述した通りですが、保存温度に関しては種類によって異なります。本醸造酒や一部を除く純米酒は常温保存でよいのに対して、生酒や吟醸酒は冷蔵保存が必須。
では、なぜこのような違いが出るのでしょうか。答えは各お酒の造り方にあります。
常温保存ができる日本酒は、製造時に酵素の働きを抑える加熱処理(火入れ)を2回おこなっています。しかし、冷蔵保存が必須の生酒・生貯蔵酒・生詰め酒は火入れをしていない、もしくは1回しかおこなっていません。また吟醸酒は、長期低温発酵により造られているため、冷蔵保存が基本です。
25℃以下の冷暗所で保存できる日本酒の種類は、以下の通りです。
・普通酒
・純米酒(一部を除く)
・本醸造酒
家の中でもっとも涼しく、かつ温度が一定である場所で保存しましょう。25℃以下であればいいので、縦置きで入るようなら冷蔵庫がベスト。可能であれば、開栓後はできるだけ冷蔵庫での保存がおすすめです。
保存期間の目安は、開栓前であれば製造年月から約1年。開栓後は1週間〜10日ほどで飲み切るのがよいでしょう。
長期低温発酵により造られる大吟醸・吟醸酒は、冷蔵庫で保存する必要があります。保存期間の目安は、ほかと同様に開栓前であれば製造年月から約1年、開封後であれば1週間〜10日ほどです。
火入れをおこなわない生酒、火入れが1回のみの生貯蔵酒・生詰め酒は、冷蔵庫で保存するようにしましょう。常温だと、中の菌や酵素が活発化し劣化が進んでしまうためです。
保存期間の目安はほかの日本酒より短く、開栓前でも製造年月から約9ヶ月なので、購入後は開栓前・開栓後問わず早めに飲みましょう。
風味が落ちてしまってそのまま飲んでもおいしくないという場合は、料理に使うのがもっともポピュラー。レシピを見ていると、材料に「料理酒」もしくは「酒」と書いてあることがあります。これらは、日本酒で代用可能です。さまざまな料理に使えるので、ぜひ活用してみてください。
お米に日本酒を入れて炊くと、一粒ひと粒がふっくらと仕上がります。通常の炊き方だと冷めたら風味が落ちてしまいますが、日本酒を入れることで時間が経ったり、冷凍したものを解凍したりしても、甘みがありおいしいごはんを味わえるのです。
しゃぶしゃぶの通し湯(出汁)に日本酒を入れる方法もおすすめ。お肉だけでなく野菜も旨みが増し、いつもよりワンランク上の味わいを楽しめますよ。
日本酒の適切な保存方法についてご紹介しました。いつもなんとなく置いていた日本酒、じつは保存方法を意識することで長くおいしく飲むことができます。この記事を参考に、ぜひ日本酒を長く味わってくださいね。
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※商品情報や販売状況は2022年03月22日時点でのものです。
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