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白石譲

フランス・パリ

ART EAU 白石譲

profile

2003年よりバイヤー・MD、商品や店舗開発、海外仕入れなどの経験を通して専門性の高い知識を深める。ヨーロッパの“ニッチ香水”とその作り手に惚れ込み、2020年にフレグランスプロジェクト「ART EAU/アールオー」をスタート。ブランドのディストリビューターとして香りのカルチャー化を目指し、ユニークで個性溢れる香水を紹介する“香りの伝道師”。

偏愛するものとの出会い

学生の頃からフレンチスタイルが好きで、フレンチの定番であるボーダー・クルーネックのカットソーにはまり、「A.P.C.」「アニエスベー」「Saint James」のボーダーを毎日着回していました。今から20年以上前、高校生の時に出会った「アニエスベー」の白黒ボーダーが記念すべき1枚目です。「アニエスベー」は当時、フレンチカジュアルを代表するブランド。表参道のショップにはカフェが併設されていて、そこでお茶をすることがお洒落だと思っていたことをよく覚えています。

「アニエスベー」の白黒ボーダー
「アニエスベー」の白黒ボーダー

偏愛するものに出会って、変わったこと

昔からフランス・パリに憧れを持っていたのですが、2007年に初めて訪れてからパリの虜になりました。仕事、プライベートも含めて既に20回以上訪れていますが、常に新しい発見があり、CDG(シャルル・ド・ゴール空港)に着いた瞬間から気分があがります。『フランスやパリに関わる仕事がしたい、フランスの文化や流行りを知り、そしてそれらを日本に広めたい』という思いから、給料よりもフランス出張がある会社を選んできました(笑)。その好きが高じて、フランス文化に根付いている香水、ニッチ香水とそれを手掛ける作り手たちと出会うことができ、今の自分に繋がりました。目に見えないものだからこそ面白く、香水やワインは興味が尽きませんし、“趣味=仕事”にすることで時間もお金も自由に使えるので、生きがい、やりがいもあり人生がとても楽しくなりました。

フランス文化に根付いている香水

あなたの偏愛エピソードは?

パリの新しいデザインホテルを知りたいがために1週間の滞在でホテルを何回も替えてみたり、いろんなレストランで食事をしたくて事前に日数分予約しておくことも多々ありました。ホテルに行けばインテリアやアメニティなど、レストランに行けばお店の設えやテーブルウェア、料理やワインリスト、ドレッサージュ(料理の盛り付け)など、全てが興味深く、刺激を受けます。フランス人は本当にセンスがよいなぁと感銘を受けることが多いのですが、やはり素晴らしい街・環境で暮らし、自由で独創的な思想を持つ彼らだからこそ、新しいこと、新しいものが生まれるのではないかと思います。ニッチ香水のディレクターは、みんな本当に自由でこどものような感覚を持ち合わせている人たちばかりです。不思議なことに、好きなものを好きだと言い続けていると、自然と好きなものやことに出会い、好きな世界が広がります。今では住んだこともないパリに友人や関わる人がたくさんできました。好きであるなら、とことん好きであれということですね。

パリのホテルのインテリア
パリの街並み

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