阪急メンズ大阪

サニーボイス 櫻井亮

メンズ下着

サニーボイス 櫻井亮

profile

株式会社sunny voice 代表取締役(創業者)。幼少期から自宅の絨毯の手ざわりや、母親が履いているストッキングの手ざわりを気に入り、ずっと触っていたという生粋の手ざわりマニア。そんな手ざわり愛が関係しているのか、皮膚科学の観点からミクロンレベルの違いが分かる女性の指先にフォーカスした高級メンズ下着ブランド「sunny voice(サニーボイス)」を立ち上げる。公式Webサイトでの購入者の8割が女性という、女性心を掴んだブランドとしての立ち位置を確立している。

偏愛するものとの出会い

2006年頃、留学先のカナダより帰国。その際に某百貨店に勤める中学・高校時代の親友と酒を酌み交わし、『騙されたと思って買ってみろ』と言われ、なかば強制的にボクサーパンツを購入しました。当時はコットンの黒いボクサーパンツが主流だったため、初めて手にした“見せたくなるパンツ”に衝撃を受け、すぐにメンズ下着の沼に引き込まれました。

偏愛するものに出会って、変わったこと

日本国内で購入できるブランドだけではなく、海外でしか手に入らないローカルブランドも個人輸入し始めていたのですが、当初はまだ下着に興味があるという自覚はありませんでした。ある時、知人との酒席で『オレ、パンツ好きなんだよね』という一言を発したことから、改めて『あ、オレ、パンツ好きなんだ…』と気づき、「Mr.ぱんつマニア」というパンツ評論ブログを開設。そして開設1週間後、仲の良い先輩の妹さんが某国内有名ボクサーパンツブランドの専務(現社長)と付き合っていることを知り、一緒にお酒を飲むことに。数カ月後、その専務に『もうさ、パンツブランドやっちゃいなよ!』と背中を押され、「sunny voice」を立ち上げることになりました。

メンズ下着

あなたの偏愛エピソードは?

“女性に選ばれるメンズ下着である”ということにこだわっています。女性の下着はファッションの歴史と共に歩んできました。例えば、ミニスカートが登場した時、これまでの丈の長いショーツだと見えてしまうからとバタフライが生まれ、ボディコンの時はTバックが生まれました。でも、男性の下着は着物・褌(ふんどし)から洋服に変わったくらいです。“どうせ見えない”という理由から下着に投資する考えが生まれなかったんだと思います。そこで、男性よりも下着価値観がより高い女性に認められることがとても大事だと考えています。
その際に重要なのは手ざわりです。男性の指先ではツルツルと感じても、女性の指先にはザラザラしていると感じることがあります。それは皮膚科学的に、女性の指先は男性の指先よりもミクロンレベルの違いが分かるほどの知覚を持っているからです。勝負下着と呼ばれるものがありますが、それはあくまで自分がいいと思ったデザインであって、相手にとっていいかどうかは考慮していません。でも、手ざわりは違います。やっぱりツルツルの方が好まれます。そのために、ミクロンレベルの違いが分かる女性の指先にフォーカスした下着作りを心掛けています。

ミクロンレベルの違いが分かる女性の指先にフォーカスした下着作り

そして もちろん、穿き心地にもこだわっています。ほとんどの人が“横に伸びる=穿き心地がいい”と勘違いしているのですが、実は人間の体は横には伸びません。穿き心地に必要なのは生地の縦伸びなのです。人間の動作は、“歩く・しゃがむ・座る”という縦の屈伸運動が多いので、生地が縦に伸びないと下着が体にフィットせず、余計な空間が生まれ、股間にズレが生じます。そのズレが余計な皮膚接触を生み、汗をかき、ムレてしまうのです。縦伸び生地でやさしくフォールドすることで、“まるで穿いていない”ような穿き心地を実現しているのです。

サニーボイスの縦伸び生地

ド偏愛TOPページへ戻る

© HANKYU HANSHIN DEPARTMENT STORES, INC. All Rights Reserved.

このページのトップ