阪急メンズ大阪

丸山 純一

自作の革財布

「11-Works Factory(イレブンワークスファクトリー)」
丸山 純一

profile

革職人になりたい。その想いを諦めきれず10年以上勤めた会社を退職、修行を積んで夢を叶えた。現在45歳。

偏愛するものとの出会い

数年前、妻から誕生日プレゼントにお財布が欲しい、と言われました。そこで色々なショップを探し回ったのですが、価格と品質、デザイン、機能性に納得いくものが見つからなくて。『だったら、自分で作ってしまえばいいじゃないか!』と思い、細部までこだわりを詰め込んだ財布を仕上げました。このことがきっかけで、レザーソムリエBasicの資格を取るなど、革の世界にどっぷりハマっていきました。

妻への誕生日プレゼントに自作の財布を仕上げた

偏愛するものに出会って、変わったこと

大量に同じものが作れる工業製品の良さは、安定した品質のものを安定して供給ができることにあります。ですが、どのブランドも似たようなデザインや性能で、外革の色味だけが少し違う程度。もちろん工業製品の良い部分もあるのですが、妻の財布づくりをきっかけに、やはり手仕事で仕上げた一点ものの良さを実感しています。愛着も湧きますし、大切に使おうという気持ちも増すと思います。

手仕事で仕上げた一点ものの良さを実感

あなたの偏愛エピソードは?

デザイン重視・価格重視・機能重視のいずれかに特化したモノがあふれているように思います。私は、使う方にデザイン・価格・機能すべてに魅力を感じていただき、さらにはモノ自体の意味やストーリーを感じていただきたい、という想いがあります。
たとえば、代表作の印鑑ケース。判子レスとも言われている時代ですが、国内在住の20歳以上の方なら誰もが持っているものです。印鑑は、昔から“自分を分かりやすく表現する手段”という言い伝えもあり、その文化に感銘を受けて自分へのお土産に印鑑を作る海外からの旅行者もいます。一方で、購入時についていたケースそのままか、安価なケースに入れている日本人もよく見かけます。そこで、印鑑ケースで日本の文化を大切にする気持ちを伝えたいと思い立ち、素材の全てに日本の伝統にならったものを取り入れることを考えました。革は、日本屈指のタンナーが集まる姫路のレザー。端の仕上げは、日本人になじみの深い畳にも使われる畳縁。朱肉入れには、水引を取り入れています。伝統を取り入れながらも、現代風のデザインや色の組合せで、若い方にも使っていただきやすいように仕上げています。作り手の想いと日本の伝統を感じていただけたら嬉しいです。

素材の全てに日本の伝統にならったものを取り入れた印鑑ケース
伝統を取り入れながらも、現代風のデザインや色の組合せ

2月1日(水)~14日(火)の間、阪急メンズ東京地下1階革小物売場にてポップアップイベントを開催します!ぜひお越しください。

ド偏愛TOPページへ戻る

© HANKYU HANSHIN DEPARTMENT STORES, INC. All Rights Reserved.

このページのトップ