節分の定番「恵方巻き」。この記事では、恵方巻きの正しい食べ方や、その食べ方に込められた意味をご紹介します。店頭に並ぶ豪華な恵方巻きや、ご家庭で手作りする恵方巻きを毎年の恒例にしている方は、ぜひ食べる際の参考にしてみてくださいね。

節分の日は恵方巻きを食べよう!

鬼のお面と桝に入った豆が添えられた恵方巻き3本

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節分の日に食べる「恵方巻き」。その食べ方にはいろいろなルールがあることをご存じですか?縁起を担いだり、福を呼び込んだり、恵方巻きの食べ方にはいろいろな意味が込められています。正しい食べ方や食べる理由を知って、さらに節分を楽しみましょう!

恵方巻きの食べ方

巻きすにのった恵方巻き3本と桝に入った豆

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1本を切らずに食べる

恵方巻きはひと口サイズに切らず、1本丸ごと一気に食べるのがルールです。これには「縁を切らない」「運を逃がさない」という意味が込められています。非日常的で楽しい反面、一度に丸ごと食べるのはなかなか大変。恵方巻きの太さやサイズに厳密なルールはないので、一度に食べきるのがむずかしい方は、中巻きや細巻き、ハーフサイズの恵方巻きなどお好みのもので楽しんでみてくださいね。

恵方を向いて食べる

年ごとの恵方(吉方)とされる方角を向いて食べるのも、恵方巻きのルール。そのため、家族でテーブルを囲んでいても、皆が同じ方向を向いて食べることになります。これは、歳徳神(としとくじん)がいる方向を向いて食べ、福を呼び込むためです。

喋らずに黙って食べる

食べている途中に喋らないことも大切なポイント。心のなかでお願いごとをしながら黙々と1本食べ切ります。これは、喋ると福が逃げてしまうと考えられているため。家族や友人と一緒だとハードルの高いルールですが、神様の方を向いてお願いごとをしている最中なので、できるだけお喋りは慎みましょう。

恵方巻きを食べる方角

巻きすにのった恵方巻き3本と桝に入った豆

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「恵方」は、甲・乙・丙などの十干(じっかん)と、子・丑・寅などの十二支(じゅうにし)の組み合わせに基づいた、神様がいるとされる方角です。

恵方は年ごとに代わり、5年周期で繰り返します。2024年は東北東、2025年は西南西、2026年は南南東。おうちで恵方巻きを食べる際は、方位磁石やスマートフォンの方位アプリを使って、その年の恵方を調べるのがおすすめです。

そもそもなぜ恵方巻きを食べるの?

 巻きすにのった恵方巻き1本と湯のみに入ったお茶

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恵方巻きの由来

恵方巻きの由来は諸説ありますが、江戸時代に大阪の商人や花街の芸奴さんが、一年の節目に縁起担ぎして「太巻き寿司」を丸かぶりしたのが始まりと言われています。

その後、昭和初期に大阪の寿司店がチラシに掲載したり、戦後にのり業界が宣伝活動をおこなったりすることで、関西を中心に受け継がれてきました。

全国に広まったきっかけは、コンビニエンスストアによる販売。1989年、大手コンビニエンスストアが「恵方巻き」と名付けて売り出したことがきっかけで、一気に全国に広まったのです。

恵方巻きを食べる意味

縁起の良い七福神にちなみ、7種類の具材を包む恵方巻きは、「福を巻き込む」食べ物とされています。切らずに一気に食べることにも、「縁を切らない」「運を逃がさない」という意味が込められていますよ。

また、立春の前日である現在の節分は、旧暦では一年の節目にあたります。恵方巻きを食べながら福を願うため、神様がいる恵方を向くことにもうなずけますね。

恵方巻きを正しく食べて運を呼び込もう!

江戸時代に始まったと言われる「恵方巻き」。とてもユニークな食べ方には、人との縁を大切にする気持ちや、運を逃がさず呼び込みたいという思いが込められています。ぜひ今年の節分はご紹介した食べ方を参考に、お気に入りの恵方巻きを味わってみてくださいね。

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※商品情報や販売状況は2024年01月08日時点でのものです。
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