節分に恵方巻きが食べられるようになったのはなぜでしょうか?この記事では、恵方巻きの起源や由来について、わかりやすくご紹介します。中に入れる具材や、食べ方にまつわる意味も解説。ぜひ最後までご覧ください。

恵方巻きはいつどこではじまった?名前の由来は?

枡に入った福豆と、巻きすにのった3本の恵方巻き

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恵方巻きが誕生したのは、江戸時代から明治時代にかけてと言われています。起源は諸説ありますが、大阪の商人や芸子が商売繁盛を祈願し、節分に巻き寿司を食べたのがはじまりという説が有力。この頃はまだ「恵方巻き」ではなく、「太巻き寿司」や「丸かぶり寿司」と呼ばれていたようです。

恵方巻きを食べる風習は一時廃れますが、のちに寿司・海苔業界の宣伝活動により復活。節分の縁起かつぎとして大衆に浸透します。やがて関西地方全域に、恵方巻き文化が根付きました。

全国に広まったきっかけ

1989年、広島県のとあるコンビニで、節分に「恵方巻き」という名の巻き寿司が売り出されました。これが一躍話題となり、ネーミングの由来になったと言われています。

以後、恵方巻きの存在は広く知れ渡り、全国のコンビニ・スーパー・デパートが販売を開始。手作りを楽しむ家庭も増え、節分の食べ物として世に定着していきました。

恵方巻きの特徴

海苔の上に酢飯が広げられ、きゅうり・マグロ・イクラ・サーモン・えびなどの具材が並べられている

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入れる具材

恵方巻きは7種の具材を入れるのがよいとされています。これは七福神にあやかり、「福を巻き込む」という願いが込められているから。具材はなんでも構いませんが、うなぎの蒲焼き・伊達巻き・しいたけ煮・かんぴょう・きゅうり・桜でんぶ・高野豆腐などが一般的です。

近年では海鮮やお肉など、さまざまなバリエーションの恵方巻きが売り出されています。

巻き寿司や太巻きとの違い

恵方巻きに似た食べ物で「巻き寿司」や「太巻き」があります。これらの違いを簡単に述べると、「巻き寿司」は海苔で酢飯と具材を巻いた寿司の総称、「太巻き」は太く巻いた巻き寿司のこと。

そして「恵方巻き」は、節分に恵方を向いて食べる太巻きです。つまり「巻き寿司>太巻き>恵方巻き」となります。

恵方巻きの食べ方とその意味

まな板の上に恵方巻きが置かれ、その横には鬼とおかめのお面が並べられている

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1本を切らずに食べる

恵方巻きは切らずに1本まるごとかぶりつくのがルール。切ってしまうと、「福を断つ・縁を切る」に通じてしまうと考えられています。休まず一気に食べることも提唱されていますが、無理をするのは禁物です。喉に詰まらせないよう、ゆっくり楽しみながらいただきましょう。

長さや太さに決まりはないので、食べる人に合った大きさのものを用意するのがおすすめです。

恵方を向いて食べる

「恵方」とは、その年の福を司る歳徳神(としとくじん)がおられる方角のこと。東北東・西南西・南南東・北北西の4つがあり、毎年変わります。

その方角に向かい事をおこなうのは「万事に吉」とされているため。恵方巻きも恵方を向いて食べることが重要です。災いを払い、ご利益を授かると言われています。

しゃべらずに黙って食べる

恵方巻きを食べている間は無言がお約束。しゃべると口から福が逃げてしまうので、願い事を思い浮かべながら黙々とほおばりましょう。

一方「笑いながら食べる」という説もあり、これには「邪気を笑い飛ばす」「笑う門には福来たる」の意味があるそうです。とは言え、笑い声をあげつつ恵方巻きにかぶりつくわけではありません。まず恵方を向いてにっこりと笑い、それから黙って食べはじめてください。

恵方巻きを正しく食べて福を呼ぼう!

ここ十数年で世に広く浸透した恵方巻き。由来や食べ方の意味を、初めて知った方も多いのではないでしょうか。今年の節分はぜひこちらの内容を参考に、正しい方法で恵方巻きを食べてくださいね。福を呼び込み、願い事を叶えましょう!

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承り期間:2023年1月31日(火)まで
阪急の恵方巻2023 >

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