バレンタインデーに続く一大イベント、ホワイトデー。海外にもホワイトデーの習慣はあるのでしょうか?日本では、バレンタインデーのお返しをする日として広く定着していますよね。この記事では、ホワイトデーの起源や歴史、海外事情についてご紹介します。

ホワイトデーは海外にもある?

木のテーブルに置かれたハート型の飾りとリボン付きの赤いギフト箱

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314日はホワイトデー。バレンタインデーには女性から男性へチョコレートとともに思いを伝え、ホワイトデーには男性から女性へバレンタインデーのお返しを贈るのが日本流です。そもそもホワイトデーの発祥はどこかご存じですか?実は、日本生まれの風習なのです。

一方、バレンタインデーの発祥の地はイタリア。バレンタインデーとは愛の守護聖人、聖ヴァレンティヌス司教に由来する日(英語でSaint Valentine's Day)のことです。欧米では「恋人たちの日」として知られ、カップル同士または男性から女性へ贈り物をするのが一般的。イタリアやフランス、イギリスなどのヨーロッパ、アメリカにはホワイトデーの習慣はありません。

ホワイトデーの起源と歴史

赤いハートとリボンが付いた白いギフト箱が3個並んでいる様子

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日本には、贈り物をもらったらお返しをするという「お返し文化」が根付いています。バレンタインデーにチョコレートをもらったら、なにかお返しをしたいと思うもの。ホワイトデーがどうやって生まれたのか、起源と歴史を振り返ります。

ホワイトデーが生まれるまで

日本でバレンタインデーが定着したのは、19601970年代頃。その後バレンタインデーのお返しをしようという風潮が高まり、菓子メーカーやほかの業界も自社商品のキャンペーンを始めます。ホワイトデーが誕生するまでは、「リターン・バレンタイン」「マシュマロデー」「クッキーデー」「フラワーデー」など、さまざまな呼び方がありました。

ホワイトデーと命名された理由

ホワイトデーという名が生まれたのは1980年とされています。全国飴菓子工業協同組合が「ホワイトデー」として初めて催事をおこなったのが、この年の314日。以来、ホワイトデーは、バレンタインデーのお返しを贈る習慣とともに広く定着しました。

では、なぜホワイトデーとネーミングされたのでしょう?白色に着目した理由は、飴の材料である砂糖の色、マシュマロの色、若者の恋愛にふさわしい純潔のイメージだった、などと諸説あります。

ホワイトデーはどうして314日になったのか

バレンタインデーのお返しをするにあたり、バレンタインデー直後では菓子業界が忙しすぎることから、菓子業界や流通業界にとって都合のよい1カ月後にしたと考えられています。また、日本で最初に飴が作られた314日に合わせたという説も。

ほかに、バレンタインデーの語源となった、聖ヴァレンティヌス司教にまつわる愛のエピソードに由来するともいわれます。3世紀のローマ帝国時代、兵士の結婚が禁じられるなか、司教は結婚を望む兵士と恋人のために密かに結婚式を執りおこないました。

禁令に背いた罪で、司教は214日に処刑されてしまいます。司教に結婚へと導かれた2人は、司教の死後、改めて永遠の愛を誓いました。その日が、司教の死から1カ月が経った314日とされているのです。

日本以外にホワイトデーがある国は?

リボン付きバスケットに入れられたカラフルなマカロン

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アジア圏の一部には、日本からホワイトデーの習慣が伝わり、それぞれ独自の文化として浸透している国も。日本とはどのように違うのか、各国のホワイトデー事情をご紹介します。

韓国

日本のホワイトデーと一番似ているのが、韓国です。バレンタインデーには女性から男性へチョコレートを贈り、ホワイトデーには男性から女性へお返しのプレゼントをします。日本と違う点は、プレゼントのインパクト。大きなバスケットにお菓子やぬいぐるみ、花束、アクセサリーなどを詰め込み、きらびやかなラッピングをして贈るのが韓国スタイルです。

中国

中国でホワイトデーは「白色情人節」、バレンタインデーは「情人節」と呼ばれます。"情人"は恋人という意味で、どちらも「恋人たちの日」なのです。日本とは異なり、バレンタインデーもホワイトデーも、男性から女性へチョコレートや花束などを贈るのが主流。贈る相手は、恋人や妻といった本命が一般的です。

イタリアのミモザの日とは

イタリアにホワイトデーはありませんが、38日は「女性の日」(Festa della donna)または「ミモザの日」と呼ばれ、男性から女性へ感謝を込めて黄色いミモザの花を贈る習慣があります。バレンタインデーには、男性から愛する女性へバラの花束を贈るのがイタリア流。ミモザを贈る相手は、恋人や妻、母親をはじめ、職場や行きつけの店のスタッフなどさまざまです。

返礼文化が育んだホワイトデー

日本のホワイトデーには、「お返し」という細やかな気遣いの精神が息づいています。日本発のホワイトデーがアジアへと伝わり、それぞれの国で発展しているのも興味深いポイント。「友チョコ」や「世話チョコ」など多様化するバレンタインデーのように、ホワイトデーもこれから変化していくかもしれません。

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