ライフスタイル&ヘルス2023/3/16 更新
「パンケーキ」と「ホットケーキ」は、どちらも小麦粉、砂糖、卵、牛乳、ベーキングパウダーを混ぜてフライパンで焼いたもの。見た目がよく似ていますが、この2つに違いはあるのでしょうか。本記事では、パンケーキとホットケーキの語源や歴史、そして海外のパンケーキについてご紹介します。
海外のパンケーキ専門店が日本に上陸し、パンケーキはここ10年で大きなブームになりました。一方のホットケーキは、家庭のおやつや朝食として親しまれてきました。初めてホットケーキミックスが発売されたのは昭和初期のことです。
パンケーキとホットケーキの材料は、小麦粉、砂糖、卵、牛乳、ベーキングパウダー。どちらも同じ材料ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
パンケーキとは、フライパンなどの平鍋で丸く平らな形に焼くケーキの総称です。英語で「pancake」と表記され、「pan」という単語は「底の平たい鍋」を意味します。
パンケーキの起源は定かではありませんが、すでに約3万年前に、植物から小麦粉を作り、水と混ぜて石の上で焼いていたという説も。また古代ギリシャ、古代ローマ時代には、はちみつで甘味づけしたパンケーキが食べられていたと考えられています。
16世紀にパンケーキが初めて海外の文献に登場し、18世紀に入ると料理書での取り扱いが増加。アメリカでは19世紀の終わりにパンケーキ粉が発売され、一般的に食べられるようになりました。
日本では1884年に書物でパンケーキが紹介され、1923年に東京のデパートの食堂で「ハットケーキ」の名前で売り出されたのが始まりとされています。
そして1931年にホーム食品が「ホットケーキの素(もと)」を発売。元来はパンケーキという名前でしたが、当時すでに出回っていた食パンと区別するため、また温かい状態で食べることから「ホット」ケーキと名付けられました。
第二次世界大戦後、1952年にホーム食品が「ホットケーキの素」を再販売して以降、各製粉会社がミックス粉を発売しはじめます。ホットケーキは安くて簡単に作ることができるため、女性や子どもたちのあいだで人気に。次第に家庭で作り、そして喫茶店で食べるおやつとしても広まっていきました。
結果として、パンケーキとホットケーキの材料に大きな違いはありません。
甘さや膨らみなどに違いがあるとの説もありますが、日本ではパンケーキとホットケーキに明確な定義や区別はなく、呼び名が異なるだけと考えられています。
ホットケーキは "甘くてふっくらとしているもの"、パンケーキは "食事に合うような甘みの少ないもの" というのが製菓企業の見解です。
そのため、製菓企業によっては、パンケーキミックスに砂糖が使用されていないことも。あくまで見解であるので、好みのメーカー・商品を見つけられると良いですね!
▼【まとめ】ホットケーキとパンケーキの違い
海外ではホットケーキという名前の食べ物はなく「パンケーキ」と呼ぶのが一般的です。ただし、アメリカでは「ホットケーキ」と呼ぶことも。
アメリカでは「パンケーキ」という表現が主流ですが、地域によっては「ホットケーキ」「グリドルケーキ」「フラップジャック」「ジョニーケーキ」とも呼ばれます。なかでも「ホットケーキ」という表現は南部で使用されることが多いようです。
パンケーキは世界中で食べられていますが、実は国によって使われる材料や食べ方が異なります。
イギリスのパンケーキは、クレープのような薄い生地。ベーキングパウダーを使用せず、小麦粉、卵、牛乳で作ります。焼いたパンケーキをくるっと葉巻のように巻いて、粉砂糖とレモン汁をかけるのが伝統的な食べ方。
イギリスでは、パンケーキはイースターにちなんだ食べ物です。かつてキリスト教徒は、イースター前に罪を悔い改め懺悔し、40日間の断食をおこなっていました。この期間は、卵やバター、乳製品などの栄養食品を摂取することができません。
そのため、家に残っているこれらの食材を余らせないように、断食の前日にパンケーキを作る習慣が生まれました。今でもこの日は「パンケーキ・デイ」と呼ばれています。
アメリカの典型的なパンケーキは、小麦粉、卵、牛乳を使い、ベーキングパウダーを用いて膨らませたもの。生地にブルーベリーやいちご、バターミルク、チョコチップを混ぜることもあります。
盛り付けの際に、パンケーキを縦に何枚か重ねるのが特徴。そしてバターやメープルシロップ、ジャム、ホイップクリームをトッピング。朝食として食べられることが多く、ベーコンやソーセージ、目玉焼きが添えられることもあります。
オランダのパンケーキは、直径約30cmの大きな薄焼きのもので「パンネクック」と呼ばれています。主な材料は小麦粉、卵、牛乳、塩です。
ベーコンやチーズ、りんごをトッピングするのが基本的な食べ方ですが、バナナや、チョコレート、ほうれん草、スモークサーモンなどでアレンジするのも人気です。
キラキラと輝くフルーツが印象的なこちらのタルトは、2種のグレープフルーツといちごを使った、瑞々しく、爽やかな味わいが特長。タルト生地のサクサクとした食感とクリームのなめらかな食感、フルーツのフレッシュな食感が楽しめます。美しいデコレーションが、さまざまなシーンに華を添えてくれることでしょう。
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王道のショートケーキを求める人には「アンフィニ」のガトーフレイズをおすすめ。こだわりのスポンジに、なめらかな生クリームとフレッシュな苺、花びらをトッピングした、食べるのがもったいないほど美しいケーキです。メッセージプレートには45文字までお好きな文字を入れることが可能なので、誕生日・記念日・お祝いごとなどで活躍しますよ。
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パンケーキとは、フライパンなどの平鍋で、丸く平らな形に焼くケーキの総称。日本においてはパンケーキとホットケーキに明確な区別はなく、外国から入ってきたパンケーキが、「ホットケーキ」と呼ばれるようになりました。海外では基本的には「ホットケーキ」という表現が使われていないため、海外でパンケーキを注文する際には注意が必要ですね。
※商品情報や販売状況は2023年03月16日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。
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