ライフスタイル&ヘルス2023/2/28 更新

メタボリックシンドローム/なぜ対象となったのか、意味など解説

メタボリックシンドローム(通称:メタボ)は、太っている人のことを指すと思っていませんか?

太っている人がみんなメタボかというと、そういうわけではありません。

 メタボリックは「代謝」、シンドロームは「症候群」という意味で、「メタボですね」と言われたら、見た目上の体重やお腹周りの話だけではなく、「体内の代謝に不調が出始めていますよ」と診断されているということです。ですから、太ったというだけでなく、生活習慣を見直すタイミングとして、認識いただければと思います。

 代謝に不調が出てくる要因のひとつは、食べ過ぎや運動不足で増えた内臓脂肪です。増えてしまった内臓脂肪から、悪さをする物質(アディポサイトカイン)が出てきて、これが高血圧・高血糖・高中性脂肪などの要因となります。そうならないためにも、早めに減量し、内臓脂肪を減らして欲しい!という思いで、メタボリックシンドロームという言葉が使われるようになりました。

診断基準は何で決まっているの?

 メタボと診断されるポイントは2つ。

 メタボ診断の一つ目は、腹囲(おへその高さの腹囲)の大きさ。男性と女性で基準数値が異なります。体重ではなく腹囲で判断しているのは、腹囲を測ることで内臓脂肪の量を予測できるといわれているためです。

 メタボ診断の二つ目は血圧、血糖、脂質の数値の内、基準値から2つ外れた項目があった場合。(基準値は下記の診断基準を参照)基準外が1つなら、メタボ予備軍と診断されます。

 この一つ目と二つ目の両方ともに当てはまって、ようやくメタボと診断されます。つまり腹囲が大きいだけでは、メタボにはあてはまりません。逆に痩せていても、お腹だけぽっこり出ていて、血圧などの数値に基準外が2つ以上になっている場合はメタボと診断されます。

 「どうしてメタボの診断されたのかな?」と思っておられた方、ご理解いただけたでしょうか。

 参考までに健康保険組合連合会によると、メタボと診断された人の割合は15.1%です。メタボ予備軍をいれると約30%ほどです。性別では、女性のメタボ率は5%ですが、男性は21.8%の割合にもなっています。(*1)

*1:健康保険組合連合会「令和2年度 特定健診・特定保健指導の実施状況」

なんでメタボじゃだめなの?

 「メタボになったから痩せなきゃ~」というお声はよく聞きますが、なぜ痩せたほうがよいのか、についてをご説明します。

 「メタボ」と診断された時はいわゆる病気の状態ではありません。しかし、体重や腹囲の増加により内臓脂肪が増えることで、高血糖や高血圧などのリスクが高まり、血管が傷みやすくなります。その結果、血管の深刻な疾患(例えば脳卒中、心筋梗塞)を招く可能性が高くなります。

 内臓脂肪から分泌される物質(生理活性物質)が2種類あり、体にとっていいことをする善玉アディポサイトカインと、悪さをする悪玉アディポサイトカインがあります。標準体重であれば、2種類がバランスよく保たれていますが、肥満になると悪玉アディポサイトカインが過剰になり、血糖を下げるインスリンの効きを悪くさせ(インスリン抵抗性の増大)、動脈硬化、高血糖・高血圧・脂質異常などを引き起こしやすくなります。

 内臓脂肪から悪さをする物質(アディポサイトカイン)を増やさないようにするために、内臓脂肪を減らすため、ぜひ痩せることをおすすめします。

内臓脂肪の減らし方

 体脂肪は2種類あり、皮下脂肪と内臓脂肪があり、皮下脂肪は長期保存用として臓器からは離れた場所につき、内臓脂肪は必要時にすぐにエネルギーに変えられるように臓器の近くについています。

 内臓脂肪を減らすためには、エネルギー収支のバランスを整えることが大切です。内臓脂肪が増えるのは、食べ過ぎた分が脂肪に形を変えて体内に蓄積されるからです。まずは、活動量と摂取量をご自身の体に合わせて調整する必要があります。

 単純に摂取量を減らせばよいと考える人も多く、摂取量を調整するために、「食べるのを減らしたら痩せるから、1日2食にする」や「糖質を控えると痩せるから、ご飯は食べない」とおっしゃるのをよく耳にします。しかし、実はそれも太る要因になっているのはご存知でしたか?

 食事を3食から2食にすると、食事回数が減った分、確かに摂取エネルギー量は少なくなるのですが、1食抜くことで空腹時間が長く身体が飢餓状態だと錯覚すると、1食での血糖値が急上昇し、食べたものを脂肪として溜め込みやすくなります。そのため、摂取エネルギー量は少なくなったのに内臓脂肪は増えた・・・という結果になります。

 3食食べつつも、1回の食事のバランスを気をつけたり、野菜やおかずを先に食べて、ご飯などの糖質を後に食べるようにするなど、食べる順番を意識して、血糖値を急激に上げないようにしてみましょう。(食事をバランスよく食べることについては、この記事「主食・主菜・副菜ってなに? バランスの良い食事のすすめ」も参考にどうぞ)

 また、カロリーを減らすために主食(ご飯・パン・麺類など)を食べないようにする方も多いですが、そのせいでおかずの量は増えていませんか?

 確かに主食は糖質が多く食べ過ぎると脂肪が増える要因となりますが、主食を抜いた分、おかずの摂取量が増えると、おかずからの糖質・脂質の摂取が多くなり、脂肪増加に繋がります。特に夕食の食事量は注意です。夕食後は日中に比べると活動量も少なくなりますので、食べた分が脂肪に変わりやすいです。夕食のボリュームを今までよりも少し減らしたり、揚げ物などの高カロリーな料理は、昼食など日中に食べるようにタイミングを変えてもよいですね。

 グッドミールラボのおかずプレートとごはん150gを一緒に食べても、1食560kcal未満です。ランチや夕食で「ちょっと食べ過ぎかも・・・」と感じていたら、グッドミールラボで食事の調整をしてみてくださいね。

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※商品情報や販売状況は2023年02月28日時点でのものです。
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