ライフスタイル&ヘルス2023/2/24 更新
母親に日頃の感謝の気持ちを伝える母の日は、世界各国に定着しているイベントです。この記事では母の日の由来や起源、日本に伝わった経緯を紹介します。母の日に贈るカーネーションの意味や、母の日にふさわしいプレゼントについてもまとめました。
母の日は毎年5月の第2日曜日に、母親に日頃の感謝と敬意を伝えるイベントです。この記事では、5月の大きなイベントである母の日が生まれるきっかけとなった出来事や、日本に伝わった経緯などを紹介します。
花束やプレゼントにメッセージカードを添えて、普段照れくさくて言えない母親への感謝の気持ちを伝えてみませんか?
母の日が生まれたのは20世紀初頭のアメリカです。1907年、アメリカ在住のアンナ・ジャービスは亡くなった母のために追悼会を開き、母が生前好きだった白いカーネーションを参列者に配りました。この出来事は、母を敬い感謝する日を作る動きがアメリカ全土に広がるきっかけとなります。
1914年には、当時のアメリカ大統領であるウィルソンが、アンナの母が亡くなった5月の第2日曜日を母の日として定め、国民の休日となりました。
日本に母の日が伝わったのは、明治時代の終わりごろとされています。大正時代に入るとキリスト教関係者の間でカーネーションを配る母の日のイベントがおこなわれるようになり、1931年には3月6日が母の日として制定されました。
一般的に母の日が普及したのは、大手菓子メーカーである森永製菓が1937年に「森永母の日大会」を開催したことがきっかけです。1947年には、5月の第2日曜日が正式に母の日として制定されました。
母の日にカーネーションを贈るようになったのは、アメリカで母の日が生まれるきっかけとなった出来事に由来します。1907年に、アンナ・ジャービスが亡くなった母親を追悼するため、母親が好きだった白いカーネーションを祭壇に飾ったことから生まれた習慣です。
この話が広まって以来、母の日には母親に白いカーネーションを贈るようになりました。
亡くなった母を偲んで白いカーネーションを祭壇に供えたアンナの行動により、白いカーネーションは母の日の象徴とされています。
アンナの提案で、母親を失くしている人は白いカーネーション、母親が健在な人は赤いカーネーションを胸に飾っていましたが、やがて母親にカーネーションを贈る習慣に変化したといわれています。
日本で母の日が浸透した当初は、母親が健在かそうでないかでカーネーションの色を区別していました。しかし、母親を失くした子どもが傷つくのではないかという声が上がり、母の日には赤いカーネーションを贈ることが主流になりました。
父の日も母の日と同じくアメリカで生まれた習慣です。アメリカワシントン州のドット夫人は、男手ひとつで自分たちを育ててくれた父親を敬愛していました。
彼女が母の日のように父親に感謝を伝える日を作るため行動したことが父の日の誕生のきっかけとなり、1972年には、正式に父の日が国民の休日となりました。
やがて父の日も世界各国に広まりましたが、日本に父の日が定着したのは1980年代ごろとされています。毎年6月第3日曜日の父の日には、日本ファーザーズデイ委員会が開催している「父の日黄色いリボンキャンペーン」に関連して、黄色いバラを贈る習慣ができました。
アメリカが発祥の母の日は、現在では日本のみならず世界中で母親に感謝を伝える日として定着しています。プレゼントの内容や母の日の過ごし方は、国によって異なり、各国のお国柄が反映されていますよ。ここでは代表的な国の母の日の内容を紹介します。
イギリスの母の日は、復活祭であるイースターの2週間前の日曜日。イースターは日にちが決まっていないため母の日も毎年日にちが変わります。イギリスでは母の日に「尊敬」という花言葉を持つラッパスイセンと、シムネルケーキと呼ばれるケーキを贈るのが定番です。
オーストラリアの母の日は日本と同じ5月の第2日曜日。オーストラリアでは、母親に感謝と尊敬の気持ちを込めて菊の花を贈るのが一般的です。菊の英語名であるchrysanthemum(クリサンセマム)は略称が「mum」で、「お母さん」と同じ意味であることに由来しています。
イタリアの母の日は日本と同じ5月の第2日曜日です。日本のようにカーネーションを贈る習慣はなく、母親の好みのものをプレゼントしています。愛情表現が豊かなイタリア人は日頃から母親への感謝の気持ちを伝えているためか、「母の日だから」という特別感はあまりないようです。
タイの母の日は毎年8月12日で、この日は有名な「シリキット王妃」の誕生日にあたります。毎年この時期になると王妃の写真や絵を飾り、青い服を着てお祝いする、ほかの国とは違う独特の習慣があります。タイでは母の日に愛の象徴として親しまれているジャスミンを贈るのが一般的です。
韓国では母の日と父の日を一緒にお祝いします。「オボイナル」と呼ばれる父母の日は毎年5月8日で、両親に日頃の感謝の気持ちを込めてカーネーションを贈ります。親孝行の意識が強い韓国では父母の日は特別な日とされており、プレゼントにお金を贈るのが主流です。
母の日に贈るのにふさわしい花はやはりカーネーション。花言葉は「無垢で深い愛」です。色は定番の赤色のほか、ピンク色のカーネーションもかわいらしくて人気があります。最近では育てやすいという理由から、母の日に紫陽花を贈る人も増えています。
日本では「仲良し」や「家族団らん」のイメージがある紫陽花ですが、母の日にプレゼントするなら「元気な女性」という花言葉を持つピンク色がおすすめです。華やかな印象のバラや可憐なイメージのガーベラも、母の日に贈る花として人気を集めています。
母の日のプレゼントとして喜ばれるフラワーギフトですが、定番の花束や鉢植えだけでなく、最近ではプリザーブドフラワーやハーバリウムも人気です。お世話をする手間がなく、インテリアアイテムとして長期間楽しめることが人気の理由です。
母の日の定番ギフトといえば、種類豊富で贈りやすい価格帯のスイーツもおすすめ。高級ブランドのチョコレートや人気店のマカロンなど、普段自分では買わないスイーツを贈ると喜ばれますよ。
母の日はアメリカで生まれた習慣です。母親を追悼するための少女の行動がきっかけとなり、やがて世界各国に広がりました。母の日には、ぜひ日頃の感謝と敬意を込めて花やプレゼントを贈りましょう。
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※商品情報や販売状況は2023年02月24日時点でのものです。
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