ライフスタイル&ヘルス2023/2/26 更新
日本の母の日は、毎年5月の第2日曜日ですが、アメリカの母の日はいつ頃かご存じでしょうか?この記事では、アメリカの母の日の過ごし方や、もともとこのイベントがどのようにして生まれたのかなどを解説しながら、日本や諸外国の母の日事情についてもご紹介します。
母の日の起源には諸説ありますが、アメリカが発祥とされる説が有力です。また、現代では多くの国で母の日を祝う記念日が制定されています。本記事では、母の日の過ごし方やプレゼントの内容など、各国の特徴を見ていきましょう。
アメリカの母の日は英語で「Mother's Day」といいます。日本では ''子が母へ感謝をする日'' ですが、アメリカでは ''すべての母に感謝する日'' という意味があります。孫からお祖母さんへ、夫から妻へ、などさまざまな関係で感謝を伝える日となっています。
アメリカの母の日は5月の第2日曜日で、毎年日にちが違います。日本の母の日はアメリカの文化の影響を受けているとされるため、母の日は同じく5月の第2日曜日に制定されていますよ。
アメリカの母の日は、日本のようにプレゼントを贈る日というよりも、家族のために忙しく過ごしている母を労う日という趣旨があります。
そのため、一緒にランチに出かけるなどして、いつも忙しいお母さんにゆっくりと過ごしてもらいます。遠方であればカードを贈ったり電話をしたりするのも一般的です。
前述した理由から、アメリカで母の日に贈るプレゼントはささやかなものが多いようです。花以外であれば、母の日のためにデザインされたカラフルな風船やケーキ、キャンディで作られたブーケなどが定番です。
母の日にカーネーションを贈る習慣は、もともとはアメリカが始まりとされています。しかし現代のアメリカでは、ひまわりやバラ、シャクヤクなどの華やかなお花を贈ることが多いようです。母の日の頃になると、花屋には色とりどりのさまざまな種類の切花が並びます。
花には種類によって、それぞれ意味や花言葉があります。カーネーションにも全色共通で「無垢で深い愛」という花言葉がありますが、色によっても異なる意味を持っていますよ。たとえば赤いカーネーションには「母への愛」「深い愛」、白いカーネーションには「純粋な愛」「尊敬」などの意味があります。
以下は、赤・白以外の色のカーネーションが持つ意味です。
・ピンク......「感謝」「気品」
・紫......「気品」「誇り」
・黄......「嫉妬」「軽蔑」
・青......「永遠の幸せ」
黄色のカーネーションはネガティブな意味を持つとされているので、プレゼントとして贈る場合は注意が必要です。無用な誤解を招きたくない場合は、贈るのを避けるほうが無難でしょう。
母の日の起源には諸説ありますが、1907年にあるアメリカ在住の女性が、亡くなった母の追悼集会で母が好きだった白いカーネーションを配ったことが始まりとされています。
母を思う気持ちが人々の感動を呼び、このムーブメントはアメリカ全土に広がっていきました。1914年になるとアメリカ合衆国議会により、その追悼集会がおこなわれた5月の第2日曜日が正式に母の日として承認されました。
日本で最初に母の日がおこなわれたのは明治時代末期。大正時代にはキリスト教を通して、母の日にカーネーションを贈る風習が伝わりました。
ただ、一般的に知られるようになったのは、1931年に皇太后の誕生日である3月6日が母の日とされてからのこと。その後、アメリカの影響を受け、1947年に正式に5月の第2日曜日が「母の日」として制定されました。
母の日と同じく、父の日もアメリカが発祥といわれています。母の日が制定されたあとに、父の日がないことに疑問を感じたある女性が ''父親を讃える日'' を制定するよう提唱しました。
その訴えが次第に広がり、1972年に父の日が国の記念日として法律で定められました。その後、日本に父の日が伝わったのは1955年頃とされています。
アメリカや日本と同様に、世界の多くの国に母の日がありますが、国によって時期や風習が異なります。ここではいくつかの国の母の日について解説しますよ。
イギリスの母の日は「マザリングサンデー(Mothering Sunday)」と呼ばれ、イースターの3週間前の日曜日とされています。イースターが ''春分の日のあとの、はじめの満月の次の日曜日'' のため、イギリスの母の日は年によって日にちが異なります。ラッパズイセンの花を贈り、シムネルケーキというドライフルーツがたっぷり入ったケーキを家族で食べる風習があります。
フランスの母の日は5月最後の日曜日です。フランスではお母さんが喜ぶものをプレゼントするのが一般的。フランスの子どもたちは幼稚園や学校で、アクセサリーやカップ、クッキーなど、手作りのプレゼントやお母さんをテーマにした詩を用意するそうです。
スペインの母の日は5月の第一日曜日です。スペインの国花はカーネーションですが、実は母の日に贈る花はカーネーションに限らず、バラの花束や鉢植えなどさまざまで、お母さんの好きな花やイメージに合う花を贈るのが一般的。家族そろって食事をしたり、ささやかに過ごしたりすることが多いそうです。近年では、いつも忙しいお母さんを労ってエステやスパが利用できるホテルの宿泊を贈るのが人気とのこと。
日本やアメリカと同じく、5月の第2日曜日が母の日です。家族でレストランやカフェで食事をしたり、公園やビーチでピクニックをしてのんびりと過ごします。プレゼントはチョコレートやマッサージ券など、お母さんの好みに合わせたものを贈ります。オーストラリアではプレゼントの花として菊の花が定番だそうですよ。
韓国では母の日と父の日の記念日がなく、5月8日を「両親の日」としています。実は1956年から1972年まで、韓国にも「母の日」がありましたが、1973年以降は父の日を加えるのではなく、母の日を廃止して性別を問わず親を敬う日が制定されました。家族そろって外食にでかけたり家で食事をしたりする習慣があり、ホールケーキを食べることもあります。日本と同様に赤いカーネーションを贈るのが一般的です。
タイの母の日は毎年8月12日です。国王の妻、シリキット王妃の誕生日を母の日と制定しています。母の日のシンボルであるジャスミンの花を贈り、お母さんと一緒に外食をして過ごします。学校では、ジャスミンの花をつなげた「マライ」という花飾りや、手作りのカードを用意する授業もあるそうです。
フィンランドの母の日も日本やアメリカと同じく、5月の第二日曜日です。母の日にはお母さんの代わりに子どもやお父さんが朝食を作り、お母さんのベッドに届けるという風習があるそうです。ヴァルコブオッコという白くてかわいらしい野草を摘んで、手作りのメッセージカードと一緒に贈ります。フィンランドには ''母の日の歌'' もあるそうです。
日本の母の日はアメリカで生まれた文化が由来ですが、世界を見渡すと、国によってさまざまな過ごし方や風習がありますね。今度の母の日は諸外国を参考に、いつもと違ったお花やプレゼントを贈って、お母さんに感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。
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