お中元をもらったものの、お返しをすべきかどうか迷うことはありませんか?この記事では、お中元をもらった場合のお返しについて、マナーやスマートな対応方法などを解説します。

感謝の気持ちを伝える(お礼状を書く)

お中元をいただいたら、必ずしもお返しが必要というわけではありません。ただし、感謝の言葉を伝えるために必ずお礼をしましょう。無事に届いたことを知らせるために3日以内に連絡を入れると良いでしょう。家族や親族、親しい間柄であれば電話やメールでも構いませんが、ビジネスの場や目上の方からいただいた場合など畏まったやり取りには、お礼状を出すと丁寧です。

葉書でも封書でも構いませんが、縦書きの封書が最も丁寧とされています。形式的な内容よりも本人の言葉で気持ちを表すと、より感謝の意が伝わります。

お返しを贈る

お返しは必須ではありませんが、どうしても品物とセットでお礼がしたいという場合は、お返しを贈っても問題ありません。むしろ日頃とてもお世話になっている場合は、お返しをするとより感謝の気持ちが伝わりやすいため、好印象です。

その場合、いただいた品物と同じものを送るのはNGです。また企業であれば競合となる商品は避けましょう。もし好みを把握していれば、気に入ってくれるものや家族構成に合わせて贈ると喜ばれます。

木の桶に盛られた素麺
iStock.com/kazuhide isoe

商品例:
・季節的な商品......アイスクリームや水ようかん、ゼリー、そうめんなど
・果物・スイーツ......桃、メロン、洋菓子、和菓子など
・飲料......アルコール、ジュース、コーヒー、お茶など
・食品・加工品......肉、海鮮、ハム、ローストビーフなど
・生活用品......タオル、洗剤など

ご家族にお孫さんや小さいお子さんがいる場合はジュースやゼリーなど、人数が少ない場合は消費に困らないよう賞味期限の長い加工品などがおすすめです。それでも何を贈れば良いか迷う場合は、生活用品など必ず使うものだと無難です。

お返しの相場

お返しの相場は3,000円から5,000円を目安に、いただいたものと同額か少し安いものを選ぶのがマナーです。親しい間柄であれば同額の商品を、目上の方や目下の方であればいただいた品物より安いものを選びます。いただいた品物より高価なものを送ると「次回からお中元は贈らなくて結構です」という意味になってしまうため、失礼にあたります。もしお断りする場合はお礼状に「今後はお気遣いないように」、と一言添えておくと良いでしょう。

また、お返しを贈る場合、お礼状とセットでも構いませんが、3日以内に用意するのが難しい場合があるため、先にお礼状を出しておくと安心です。逆にすぐにお返しを贈ると相手に気を遣わせてしまった、と思わせてしまうこともあります。お返しはお礼状を出してから1週間程度空けて贈るようにしましょう。

お返しを贈る時期

ブルーの風呂敷に包まれたお中元に白い花が添えられている
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お中元の時期にお返しをするのがベストですが、もし時期を逃してしまった場合は、以下の方法で贈りましょう。

暑中見舞いとして贈る

暑中見舞いの時期は、716日から87日頃の立秋までです。地域による差はないため、この時期に贈る場合は、暑中見舞いとして贈ります。

残暑見舞いとして贈る

もし、暑中見舞いの時期も過ぎてしまった場合は、残暑見舞いとして贈ります。87日頃の立秋後から8月末までとなります。お返しをしたい場合は遅くともこの時期までに贈るようにしましょう。

お中元をもらったら感謝の言葉を忘れずに

お中元は、日頃の感謝の気持ちを伝えるための贈りものです。いただいたら必ずお礼をお伝えし、今後も末長くお付き合いできるよう心のこもったやりとりができるといいですね。

※商品情報や販売状況は2023年02月28日時点でのものです。
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