ライフスタイル&ヘルス2023/5/8 更新
いくらを賞味期限内に食べ切れない場合は「冷凍保存」がおすすめ!賢く保存すれば、おいしさをキープしたまま、より長く日持ちさせられます。この記事では、いくらの冷凍・解凍方法やコツ・ポイントを紹介するので、いくらの保存方法でお困りの際はぜひ参考にしてみてください。
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サケなどの魚卵をひと粒ずつ丁寧にほぐし、塩漬けまたは醤油漬けにした「いくら」。加熱加工はおこなっていない"生もの"のため、賞味期限は短く、冷蔵の場合の日持ちは2〜5日程度です。一方、冷凍の場合の日持ちは1ヶ月ほど。「冷凍保存」は、冷蔵保存に比べて長期間保存できるため、食べ切れない分は即冷凍保存しましょう。
解凍後のいくらの日持ちは、冷蔵庫内で1〜2日です。ただし、冷蔵庫のドアの開閉が多い場合や梅雨時期・夏場には、冷蔵庫内であっても傷みやすいため、色・ニオイ・見た目に変化がある際は食べないでくださいね。
冷凍した後のいくらがまずいといわれる主な原因は「冷凍焼け」と「過熱」。冷凍焼けではパサついたり、臭みが出たりなど、風味の変化が起きやすくなります。また過熱により、いくらが煮えて固くなったり潰れてしまったりと、食感が劣化してしまうこともあります。そこでここからは、いくらを冷凍・解凍したあともおいしく食べるためのポイントを紹介します。
おいしいまま冷凍するためのポイントは「小分け」「密封」「急速冷凍」の3点。
いくらは潰れやすい繊細な食材なので、小分けにする場合は力を掛けすぎないように注意しましょう。お弁当用の"おかずカップ"を使用すれば、ラクに保存でき、いくら本来の食感も守られますよ。1食分ずつ小分けにする方法には、使用時に取り出しやすいというメリットもあります。
小分け後は、臭い移りやパサつきを防げるよう、密閉保存容器に入れましょう。ラップ保存の場合は「フリーザーバッグ」、おかずカップ保存の場合は「蓋付きの冷凍保存容器」がおすすめです。冷凍の際は急速冷凍室を使用し、風味や食感を保ちましょう。急速冷凍室がない場合でも、熱伝導率の高い金属製バットを下にひいたり、アルミカップを使用したりすることで、より早く冷凍ができます。
調味されていない「生いくら」の場合は、冷凍前に味付けをしましょう。生のまま冷凍すると、風味・品質の劣化が早いだけでなく、皮が破れてしまい、食べられなくなるおそれもあります。
おいしさをキープしたまま解凍するためのポイントは「ゆっくり解凍」。電子レンジや加熱解凍では熱が入りすぎてしまい、いくらが煮えて白くなったり、硬くなったり、潰れてしまったりという食感・風味の変化が起きやすくなります。おいしさを保ったまま解凍するには、必ず冷蔵庫などで半日〜1日かけてゆっくり解凍しましょう。
温かい汁物のトッピングなどに使用する場合は、いくらが凍ったままでもOK!食べる直前〜数分前に加えれば、食べる際にほどよく解凍されています。ただし、高温の場合・煮込みすぎた場合には、いくらの食感が変わるおそれがあるので注意しましょう。
よりおいしく食べるなら「日本酒」をかけて解凍するのがおすすめ!アルコールを飛ばした日本酒をかけて解凍すると、プリッとした食感がキープされます。安いいくらを冷凍した際などにも、ぜひお試しあれ。
冷凍方法は「ラップ」「アルミカップ」「小瓶」を使った3種類。メリットはそれぞれで異なるため、解凍後の使用用途に応じてより使いやすい冷凍方法をチョイスしてみてくださいね。
〈ラップを使った冷凍方法〉
1. ラップをカットし、1食分のいくらをのせる
2. 粒を潰さないようやさしい力で、空気を入れないようにぴったりと包む
3. フリーザーバッグなどの保存袋に入れ、空気をやさしく抜くように密封する
4. 金属製バットなどにのせて冷凍する
ラップは手軽ですが、包む際には粒を潰さないように、やさしく丁寧におこなうよう注意しましょう。空気が入ると乾燥・酸化するおそれがあるため、できる限り空気は抜くことがおいしく冷凍するコツです。より早く冷凍するために、金属製バットを使用するとよいでしょう。
〈アルミカップを使った冷凍方法〉
1. 蓋付きの冷凍保存容器にアルミカップを並べる
2. アルミカップの8分目までを目安に、いくらを入れる
3. 冷凍保存容器の蓋を閉めて密閉する
4. 金属製バットなどにのせて、冷凍する
アルミカップは、粒が潰れる心配があまりないというメリットがあります。ただし、いくらは冷凍するとやや膨張するため、アルミカップに入れる際は入れすぎないよう注意しましょう。冷凍保存容器はやや大きいので、冷凍庫の容量が気になる場合は、凍ったいくらをアルミカップから外してラップで包み、フリーザーバッグなどの保存袋に移し替えるとよいでしょう。
〈小瓶を使った冷凍方法〉
1. 小瓶を煮沸消毒し、乾かしておく
2. 金属製バットなどに小瓶を並べる
3. 小瓶の8分目までを目安に、いくらを入れる
4. きっちり蓋をしめて冷凍する
まとめて保存したい場合には、小瓶を使った保存方法がおすすめです。小瓶でなら、冷凍庫内でほかの食品に押しつぶされる心配がありません。小瓶がない場合には、蓋付きの冷凍保存容器に入れてもよいでしょう。ただし、解凍後の再冷凍は厳禁なので、解凍後1〜2日以内に食べ切るようにしてくださいね。
上手に解凍するおすすめの方法は「冷蔵解凍」です。冷凍庫から取り出し、冷蔵庫に移し替えてゆっくり解凍することで、おいしさがキープされたまま解凍できます。冷蔵解凍にかかる時間は、おおよそ半日。食べる日の前日の夜に移し替えておけば、おいしく解凍されたいくらが楽しめます。
急ぎの場合は「流水解凍」がおすすめ。冷蔵解凍以外の解凍方法は、いくらの食感・風味が損なわれる可能性が高いためおすすめできませんが、どうしてもという場合には流水解凍を利用しましょう。方法は、ポリ袋などに入れて密閉した状態で流水にかけるだけ。冷蔵解凍よりも早く解凍できますが、水圧の強さや水温によっていくらが潰れたり、白っぽくなったりする可能性もあるので注意しましょう。
なお電子レンジでの解凍は、いくらに熱が入りすぎてしまう可能性が高いため、おすすめできません。解凍後のいくらの色・見た目・ニオイに違和感を感じたり、糸が引いていたりする場合は、食べるのをやめておきましょう。
冷蔵保存では2〜5日が賞味期限のいくらも、冷凍保存では1ヶ月の日持ちが可能!ラップやアルミカップをうまく利用することで、おいしさを保ったまま、長く保存できます。解凍のポイントも抑えておけば「まずい」と思われがちな冷凍いくらもおいしく食べられますよ。
※商品情報や販売状況は2023年05月08日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。
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