ライフスタイル&ヘルス2023/5/30 更新
2023年7月30日(日)は、土用の丑の日です。土用の丑の日にはうなぎを食べる風習がありますが、由来が気になったことはありませんか?この記事では、土用の丑の日のルーツをわかりやすく解説します。由来を理解して、うなぎをおいしく食べましょう。
「土用の丑の日」のうち、まずは「土用」の意味からみていきましょう。
「土用」は、中国の五行説に由来します。土は旺盛にはたらく、という意味の「土旺用事」を略した言葉です。これが暦に当てはめられて、立春・立夏・立秋・立冬の直前の約18日間を指す言葉になりました。年4回ある土用は、ちょうど季節の変わり目にあたります。特に、暑さで体調を崩しやすい夏の土用は昔から重要視されてきました。
次に「丑の日」とは、日にちを十二支に割り当てたときの「丑」に当たる日のことです。土用の約18日間のうち、丑の日に該当する日を「土用の丑の日」というのです。十二支は12日で一順するため、年によっては土用の期間中に丑の日が2回巡ってくることがあります。
土用の丑の日といえば「うなぎを食べる」ことで有名です。土用の丑の日とうなぎが関係するようになった理由は諸説ありますが、どれも信憑性は定かではありません。この記事では、土用の丑の日にうなぎを食べる主な由来3つを、簡単に紹介します。
歴史的にも名が知られている江戸時代の蘭学者、平賀源内に由来する説が一般的には有名です。うなぎの本来の旬は冬であり、夏のうなぎは売れ行きがいまひとつでした。そこでうなぎ屋が平賀源内に相談し「本日土用丑の日」と店の前に張り紙をしたところ、客が殺到したといわれています。
江戸時代のうなぎ屋「春木屋善兵衛」に由来する説も存在します。土用にうなぎの蒲焼の大量注文を受けた春木屋善兵衛が、3日間に分けて蒲焼を作り保存していました。すると丑の日に作ったものだけが傷んでいなかったことから、土用の丑の日にうなぎを食べるようになったといわれています。
土用の丑の日に、名前に「う」がつく食材を食べると縁起がよい、という言い伝えがあったともいわれています。「う」がつく食材はうなぎのほか、うどんや梅干し、牛、うりなどがあります。昔の人は、土用の丑の日にこれらの食材を食べて縁起を担いでいたのです。
土用の丑の日には、一般的に「うなぎの蒲焼」が食べられます。うなぎの蒲焼は、うなぎを開いて串を打ち、タレを塗りながら焼いて作ります。甘辛いタレが焦げた香ばしさと、脂がのったうなぎのうまみが特徴的な料理です。
古来より、うなぎはスタミナ食であると認識されていました。古くは万葉集に「うなぎを食べて夏バテを予防しよう」という歌が詠まれています。実際にうなぎには、糖質と脂質を代謝するのに必要なビタミンB群が豊富に含まれています。夏の暑さで衰えた体力を回復させてスタミナをつけるために、うなぎは最適な食材なのです。
そのため夏の暑さが厳しくなる土用の丑の日にうなぎの蒲焼を食べると、夏バテを防いで、これから本格的に到来する夏を乗り切れるといわれています。
土用の丑の日には、うなぎを食べる風習があります。由来は諸説ありますが、事実うなぎは栄養価が高いので、夏に向けてスタミナをつけられる食材です。2023年7月30日(日)の土用の丑の日にはうなぎを食べて、夏本番を前にしっかり英気を養いましょう。
※商品情報や販売状況は2023年05月30日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。
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