ライフスタイル&ヘルス2024/1/6 更新
小麦粉から作られる "ひやむぎ"。つるんとした喉越しと食感が特長ですが、"そうめん" との違いを問われると「わからない......」という人も多いのではないでしょうか?そこでこの記事では、ひやむぎとそうめんの違いについて紹介していきます。
夏に食べたくなる麺類といえば、"ひやむぎ" や "そうめん" が挙げられますが、どちらも小麦粉を使った細い麺であり、両者の違いを述べるのはむずかしいですよね。しかし、実際はそれぞれの製法や見た目、食感などにはやや違いがあります。
以下では両者の違いを解説するとともに、"にゅうめん" との違いについても解説しますよ。
ひやむぎは、小麦に塩や水などを加え、練り合わせて作ります。一方のそうめんも、使用する材料はひやむぎと一緒。両者とも、手作業で作る場合には "手延べ干しめん" と、機械で作る場合には "乾めん類" と規格・分類されています。
そのため、ひやむぎとそうめんに大きな製法の違いはないといえるでしょう。(※1)
材料は同じひやむぎとそうめんですが、その違いは "麺の太さ" にあります。JAS(日本農林規格)規格では、ひやむぎの太さを「直径1.3mm以上、1.7mm未満」とし、そうめんの太さを「直径1.3mm未満」と定義しています。
しかし、これらは "乾めん類" で定めている規格であり、"手延べ干しめん" では「直径1.7mm未満」を「手延べひやむぎ」または「手延べそうめん」と呼ぶことができるようです。(※1)
ひやむぎとそうめんに使用する材料は同じなので、両者の味に大きな違いはありませんが、手延べ干しめんと乾めん類を比べると、風味に若干の違いを感じることもあります。
理由は、手延べ干しめんには「油返し」という工程が含まれるため。手延べ干しめんは生地を延ばす工程に時間がかかるため、乾燥から生地を守るために、植物油やでん粉を塗布します。この油やでん粉によって、味に違いを感じることもあるでしょう。
食感は、ひやむぎのほうがそうめんよりもやや太いため、しっかりとした弾力や食べ応えを感じます。見た目も、一見しただけではわかりにくいですが、両者を並べるとひやむぎのほうが太く感じますよ。
商品のなかには、色が付いた麺が封入されているものもありますよね。
色付き麺ができた理由は、ひやむぎとそうめんを区別するためです。見た目が似ている両者をひと目で判別するために、ひやむぎに色付き麺を入れたといわれています。しかし現在は「見た目が楽しめるように」と、そうめんにも色付き麺を入れているメーカーもありますよ。
赤・黄・緑などの鮮やかな色彩は、清涼感や華やかさを演出できるため、正月や結婚式など、祝いの席などでも使用されています。
▼【まとめ】ひやむぎとそうめんの違い
ひやむぎの起源は、室町時代に食べられていた「切麦(きりむぎ)」という説があります。この切麦は、奈良時代に中国から伝わった唐菓子が由来とされ、江戸時代には広く食べられていました。
もともとは熱い汁で食べるものを「あつむぎ」、冷たくして食べるものを「ひやむぎ」として区別していましたが、現代ではひやむぎがより多く認知・食されています。
そうめんの起源も、中国から伝わった「索餅(さくべい)」という唐菓子だといわれています。高級品だった索餅が徐々に変化を遂げ、現代のそうめんにまで発展。しかし、発展してからもしばらくは高級料理として、寺院や宮廷などで食べられていました。
徐々に庶民にも食べられるようになってからは、冷やしたものや炒めたものなど、さまざまなスタイルで楽しまれています。
「入麺」や「煮麺」という字をあてる、にゅうめん。そんなにゅうめんとそうめんの違いは、食べ方にあります。
一般的にそうめんは冷たくして食べるものですが、にゅうめんは温かくして食べるもの。にゅうめんは奈良県発祥の料理とされていて、特に1年以上寝かせた「ひねもの」と呼ばれるコシのあるそうめんが、にゅうめんによく合うと言われていますよ。
1717年創業の老舗製麺所「三輪山本」がつくる、なめらかな喉越しと絶妙なコシが特長の「白龍(はくりゅう)」。直径約0.6ミリという超極細の、同社を代表するそうめんです。数々の受賞歴を持つ逸品は、手土産や贈答品として喜ばれること間違いなし。
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美しい色合いが目を引く「三輪山本」の「華三彩(はなさんさい)」は、梅・柚子・抹茶などを練り込んだ手延べそうめんです。華やかな色調は、毎日の食卓はもちろん、祝いの席にもぴったり。冷やしても、温めてもおいしくいただけるので、さまざまなシーンでお使いください。
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1912年(大正元年)に創業し、数々の料亭などを展開する「菊乃井」からは、お湯をかけるだけでできあがる「鯛にゅうめん」をご紹介。国産小麦粉を使った、生麺に近い食感が特長のにゅうめんに、旨みたっぷりの鯛を合わせたひと品です。阪急オンラインストアでは、「梅にゅうめん」や「湯葉にゅうめん」も取りそろえています。
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JAS規格では、ひやむぎの直径が1.3〜1.7mm未満、そうめんの直径が1.3mm未満とされています。どちらも、冷たくしても、温かくしてもおいしく食べられるので、年間を通して喜ばれるギフトとなるでしょう。贈り物で迷ったら、ひやむぎやそうめんもチェックしてみてくださいね。
【参考文献】
※1 ひやむぎとそうめんの違い|全国乾麺協同組合連合会-全乾麺-
(2024/01/15参照)
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※商品情報や販売状況は2024年01月06日時点でのものです。
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