ライフスタイル&ヘルス2024/1/23 更新
「小満」とは二十四節気のひとつで、毎年5月半ばごろにあたります。春から夏に移り、太陽の光のもと草木が満ちあふれる季節。この記事では、なぜ小満と呼ばれるのか、その意味や由来を解説するとともに、小満の行事や植物、食べ物についてご紹介します。
小満には、あらゆる生き物が勢いよく成長して生命力に満ちるという意味があります。また秋にまいた麦などの作物が実る時期であり、農家が「小さく満足する」ことから「小満」と呼ぶようになったという説も。
この「小満」とは二十四節気のひとつ。二十四節気とは、1年を約15日間ずつ24等分し、それぞれの時期にふさわしい季節の名称をつけた暦のことです。
二十四節気の日付は年によって変わり、2024年の小満は5月20日です。期間でいうと6月4日まで。小満の前は、暦のうえでは夏となる「立夏(りっか)」、小満の次は麦や稲など穂の出る作物の種を蒔く「芒種(ぼうしゅ)」になります。
小満は、日差しが強まって気温が上昇する時期です。温暖で安定した気候のなかで、山や野原の植物が急速に成長し、緑があふれる美しい季節となります。梅雨入り前の穏やかな気候が続くため、ハイキングや山登りをして新緑を楽しむのにふさわしいシーズンです。
また、小満は秋蒔き小麦が成熟する時期であることから、この時期に降る雨を「麦雨(ばくう)」、麦畑に吹き渡る風を「麦嵐(むぎあらし)」とも呼びます。
小満の時期におこなわれるのが衣替え。地域によって前後することもありますが、学校や職場の制服は6月1日から夏服に、10月1日から冬服に変わるのが一般的です。
衣替えには、タンスやクローゼットの中の衣服を入れ替えるだけでなく、しまう衣服は洗濯やクリーニングに出してきれいな状態を保っておくという意味も含まれます。梅雨に入ると湿度が高くなるため、衣替えは梅雨入り前の晴れた日におこないましょう。
小満には新緑のなかで見頃を迎える植物がたくさんあります。例えば、深い青紫色の花が印象的な杜若(かきつばた)。万葉集でも詠まれ、日本で古くから親しまれてきた花です。
この時期においしい野菜はそら豆です。ふっくらとした豆が特徴で、シンプルに塩ゆでして食べるだけでなく、スープや炒めものにしてもよく合います。らっきょうや青梅も旬の食材です。
魚は脂ののったあじが出回ります。全体的に丸みがあり、表面が輝いているものを選ぶのがおすすめ。
小満は陽気がよくなり緑があふれる季節です。ハイキングに出かけたり旬の味わいを食卓に取り入れたりして、ぜひ季節の移り変わりを感じてみてください。忙しい毎日のなかでも二十四節気に少し目をむけると、おだやかな自然の流れを感じられるのでおすすめです。
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