ライフスタイル&ヘルス2024/4/7 更新
5月5日に迎えるこどもの日。お子さんがいる方にとっては、その子が健康に育ってきたことを喜び、お祝いをする日でもありますよね。では一体どのようにお祝いしたら良いのでしょう。この記事では、こどもの日には何をするのかや、伝統的な過ごし方、行事食などを紹介します。
こどもの日は毎年5月5日に迎える祝日であり、「端午の節句」とも呼ばれます。1948年に制定された国民の祝日のひとつで、大型連休のゴールデンウィークに含まれる日です。
もともと端午の節句は、病気や災いを避けるための宮中行事として親しまれてきました。しかし江戸時代以降に、男の子の成長と家族の繁栄を祝う行事に変化します。
祝日に制定された1948年以降は、男の子だけでなく、女の子も含めてすべてのこどもたちの幸せや健康を願い、両親に感謝する日へと意味合いが変化しました。
五月人形を飾るのは、江戸時代から続くこどもの日の風習のひとつです。室内に "内飾り" である「兜飾り・鎧飾り・大将飾り」などを飾るのが特徴。五月人形はこどもの代わりに厄を引き受けるとされており、その子の安全や健康を見守る意味があります。
五月人形は一般的に、こどもひとりにつき1つ飾るのが基本。現代では、「強さやたくましさを身に着けて成長できるように」という願いも込められています。
鯉のぼりを飾ったり見たりするのも、伝統的な過ごし方のひとつ。古代中国の伝説において、厳しい流れの滝を力強くのぼりきって龍となった鯉がモチーフになっていて、立身出世の象徴とされています。
龍になった鯉のような、力強さやたくましさがこどもの日にぴったりです。五月人形が "内飾り" なのに対し、鯉のぼりは "外飾り" とされています。
湯船に菖蒲の葉を入れた「菖蒲湯(しょうぶゆ)」に浸かるのも、定番の過ごし方です。古来中国では、厄除けや邪気払いの効果があるとされてきました。地域によっては枕の下に菖蒲を敷いて寝たり、葉をお酒に入れたりすることも。
5月上旬は季節の変わり目で気候が安定しにくく、新学期・新生活の始まって間もない時期で何かと疲れがたまりやすいですよね。大人もこどもも菖蒲湯でリラックスしてみては?
「初節句」とは、赤ちゃんが生まれて初めて迎える節句のこと。一般的に、女の子は3月3日の桃の節句(ひな祭り)が、男の子は5月5日の端午の節句(こどもの日)が初節句にあたります。
女の子が初節句を迎えるときは、雛人形や桃の花を飾るのが一般的。これには厄災から身を守り、健康で長生きできるようにとの想いが込められています。
男の子が初節句を迎えるときは、兜や鯉のぼりを飾るほか「陣羽織(じんばおり)」といわれる衣服を着せるのが一般的。陣羽織には、生命力や厄払いの意味を持つ「赤色」が使用されており、武将のように強くたくましく育ってほしいという想いが込められています。
こどもの日には「柏餅」や「ちまき」などの行事食を食べたり、ケーキを用意して食べたりするのおすすめです。端午の節句にちなんだ料理を食べることで、縁起担ぎになります。
なかにはこどもの日ならではの、鯉のぼりをモチーフにしたケーキや料理もありますよ。ぜひお子さんの好きなものを準備して、一緒に味わってみてください。
こどもの日はゴールデンウィークの連休中ということもあり、家族や親戚で集まりやすいのがメリット。もしも集まれる場合は、家族そろってパーティーを開くのも楽しいでしょう。
一緒に鯉のぼりや兜を飾ったり、いつもよりちょっと豪華な料理を用意したりと楽しみ方はさまざま。ぜひ家族や親戚、友達同士で集まり、賑やかな時間を過ごしてみませんか?
巷では、こどもの日ならではの特別なイベントが開催されることも。スーパーや商業施設、テーマパークなどでは、体験学習や親子のお出かけイベント、グルメイベントや企業の職業体験などが開催されることがあります。
こどもの日ならではのイベントを通じて、親子の絆を深めてみるのも良いかもしれません。
こどもの日は家族や友達と一緒に旅行やレジャーに行き、非日常的な体験をするのもおすすめ。動物園や遊園地、キャンプや山登り、観光名所めぐりなど貴重な体験ができます。
こどもの日だけの限定で小学生以下は入場料無料になるスポットなどもあるので、いろいろと調べてみるのも面白いでしょう。
こどもの日の行事食として、真っ先に思い浮かべるのが「柏餅」ではないでしょうか。柏餅は柏の葉にあんの入ったお餅を包んだ食べ物です。
柏の木は若い芽が育つまで葉を落とさないといわれ、縁起の良い植物とされてきました。柏の葉を使った柏餅には、「子孫繁栄」や「家系が途絶えないように」といった意味が込められています。
ちまきは三角形の餅やもち米を、竹の皮や笹の葉などで包んで蒸した食べ物です。こどもの日に食べる風習は古来中国が起源とされており、「無病息災」の縁起ものとして扱われています。
地域によって中身に違いがあり、北海道から関東では中華風おこわ、関西では白くて甘いお餅を包むのが一般的。鹿児島県ではちまきの代わりに「あく(灰汁)まき」といわれる餅菓子を食べるのが主流です。
家族で集まる賑やかな場面で重宝する、ちらし寿司もおすすめ。色とりどりの食材が入っていて華やかなので、食卓をパッと明るく演出してくれます。
「腰が曲がるまで長生きできる」という意味を持つ "えび" や、「将来の見通しが立つ」という意味の "れんこん" 、「金運上昇につながる」とされる "錦糸卵" など、縁起が良い食材が盛りだくさんですよ。
たけのこも、こどもの日によく食べられる食材です。たけのこの生命力の強さや成長スピードの速さから、「まっすぐ健康に育ってほしい」という願いが込められます。
たけのこは成長してすぐに竹になってしまいますが、旬の時期はちょうど3月〜5月頃。こどもの日には新鮮なものを使ってちらし寿司にしたり、炊き込みご飯にしたりするのもおすすめです。
ブリやカツオなどの出世魚を食べるのも縁起が良いとされています。成長とともに呼び名が変わる出世魚は「成長して立派になってほしい」という願いを込め、ハレの日に食べられることが多い食材。
なかでもカツオは「勝男」と書くことができ勝利をイメージさせるため、「強くたくましく成長できるように」という意味を持ちます。ほかにもスズキやボラ、サワラ、コハダなどが出世魚にあたりますよ。
毎年5月5日に迎えるこどもの日。伝統的な過ごし方や家族一緒に楽しめるお祝いの仕方を知って、充実した一日を過ごせるように工夫してみてください。柏餅やちまき、ちらし寿司など特別な願いが込められた行事食を用意して、食卓を賑やかに彩るのも良いでしょう。
※商品情報や販売状況は2024年04月07日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。
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