日本で古くから親しまれている十五夜は、中華圏では「中秋節」という伝統行事にあたります。祝日に制定されており、家族団らんをして過ごすのが一般的です。この記事では日本の十五夜・お月見との違いや、中秋節に食べられる「月餅」、そのほかの食べものについて解説します。

中国の「中秋節」とは?今年は何月何日になる?

夜空に満月がのぼり赤い花とともに見上げている

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中秋節は、中華圏の節句のひとつです。中華圏においては春節(旧正月)に次いで2番目に代表的な祭日であり、旧暦でいう8月15日のことを指します。2024年は9月17日(火)にあたります。

以下は、2024年〜2027年までの中秋節の日程です。

  • 2024年:9月17日(火曜日)
  • 2025年:10月6日(月曜日)
  • 2026年:9月25日(金曜日)
  • 2027年:9月15日(水曜日)

中秋節の過ごし方

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「お月見」は月を愛でる日本の習慣です。月を眺めて季節の移ろいを感じつつ、秋の収穫に感謝しながら過ごします。

中秋の名月を愛でるお月見と、家族団らんを楽しむ中秋節。同じ時期にむかえていても、意味合いが異なるのはおもしろいですね。

中秋節に欠かせない食べ物といえば「月餅」

黒い背景に月餅が2つ並べられている

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中秋節で必ず食べるとされているのは、満月をかたどった月餅(げっぺい)。昔から家族円満や無病息災を祈ってつくられきました。中秋節以外にも祝いの席でも親しまれており、家族で均等に切り分けて食べられています。

中身の餡は小倉餡のほか、黒胡麻餡や松の実餡などさまざま。地域によっては月餅ではなく、月餅に似た焼きパンを作るところもあります。

月餅以外に食べられるものは?

月餅以外にも中秋節に食べられる代表的な食べ物があります。台湾では果物を食べることが習慣のため、その頃に旬を迎える「文旦」がお供えされます。

ほかにも、りんごやぶどう、すいかなどの「旬の果物」や、かぼちゃやさつまいもなどの「旬の穀物」も食べられています。

今年のお月見は月餅を食べながら月を眺めてみては

日本の十五夜は、中華圏では中秋節にあたります。例年通り月見団子を食べて過ごすのも良いですが、今年の十五夜は月餅や旬の果物・野菜を食べて過ごすのも良いですね。中秋の名月を愛でながら、家族団らんを楽しんでみてください。

※商品情報や販売状況は2024年06月27日時点でのものです。
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