ライフスタイル&ヘルス2022/3/16 更新
コーヒー好きのなかには、コーヒー豆から挽くという方もいらっしゃるでしょう。コーヒー豆は産地、挽き方、焙煎度によって味わいや香りに違いがあります。さまざまな種類を試してみて、自分だけのお気に入りを見つけてみませんか?この記事では、コーヒー豆の種類から焙煎度までわかりやすくご紹介します。
コーヒー豆は種類が豊富で、それぞれ味わいも異なります。コーヒー豆の種類について知識を増やすことで、あなた好みのコーヒーを知ることができたり、今まで知らなかった未知の味や新しいコーヒーとの出会いがあったりするかもしれません。
この記事では、コーヒー豆の種類や特徴をわかりやすくご紹介していきます。
コーヒー豆の原種は、大きく分けて3つあります。酸味が強くフローラルな香りが特徴のアラビカ種。苦みが強く香ばしいカネフォラ種(ロブスタ種)。苦みが強くすっきりとした後味のリベリカ種です。
それぞれの特徴をくわしく見ていきましょう。
アラビカ種は、商業用の飲用目的で世界でもっとも多く栽培されている品種です。コーヒー生産量全体の約60%を占めるといわれていて、ストレートでの飲用に適しています。原産地はエチオピア。葉は濃緑で楕円形、樹高は最大で3メートルあります。低地から高地まで栽培可能で、サビ病菌等の害虫に弱い品種です。
甘い香りと適度な酸味のアラビカ種は、マイルドなのでミルクや砂糖によく合います。
カネフォラ種も、商業用の飲用目的で栽培されている品種。コーヒー生産量全体の約40%を占めるといわれています。苦味が強いためブレンド用として使われることが多く、単品で飲むのはあまり適していません。原産地はビクトリア湖周辺から西アフリカ。葉は表面が波状で、樹高は最大で3メートルから6メートル。低地で湿潤な土地で栽培され、病害虫にとても強い品種です。
酸味が少なくコクが深いカネフォラ種は、アイスコーヒーに適しています。
もともとの原産国はアフリカのリベリアでしたが、現在はフィリピンやマレーシアをはじめとしたアジアでの栽培が中心に。生産国が自国消費しているのがほとんで、それ以外はヨーロッパ向けに輸出されるため、日本で見かけることは少ない品種です。
リベリカ種も、飲用目的で栽培されている品種ですが、アラビカ種やカネフォラ種のように、商業目的ではありません。世界のコーヒー流通量全体の1%ほどしかないようです。
リベリカ種は病害虫に弱く、苦みが強いので味もアラビカ種やカネフォラ種には及びません。
コーヒーの生育に適しているのは、赤道を挟んで北緯25度と南緯25度の間に広がる「コーヒーベルト」と呼ばれるエリア。降雨量、日当たり、土壌、気温、これら4つの条件を満たした中南米、アフリカ、東南アジアなど、世界約70の国々で栽培されています。
代表的な産地は、中南米はエチオピア産、ブラジル産、コロンビア産、グアテマラ産、ジャマイカ産など。アフリカはタンザニア産、ケニア産など。東南アジアはインドネシア産、ベトナム産などが挙げられます。
タンザニアのキリマンジャロの山岳地帯で栽培されています。標高1,500メートルから2,500メートルで育てられたコーヒーで、加工された生豆の状態は、大粒で緑灰色。柑橘系の豊かな香りで、上品な酸味とバランスのとれた苦みが特徴です。
ジャマイカのブルー・マウンテンで栽培されています。標高800メートルから1,200メートルの限られた地域でのみ栽培されていて、輸出量の約8割が日本行き。酸味とコクのバランスがとれた、クセがなく飲みやすい口当たりのコーヒーです。
コーヒーの輸出港として有名なモカ港から名付けられました。モカには、エチオピア産とイエメン産があります。エチオピア産、イエメン産ともに、フルーティーな味わいが特徴。甘味と同時に、独特な酸味も味わうことができます。イエメン産は、そのままストレートで飲まれることが多いです。
グアテマラ産で、火山性土壌の山の斜面や高原で栽培されています。甘い香りと酸味が特徴。同時に、ほどよい苦みも感じられる芳醇なコーヒーなので、チョコレートと一緒にペアリングも楽しめます。
南米のコロンビア産で、ほとんどが小規模農園で栽培されています。甘味と酸味のバランスのとれたコーヒーで、ナッツのような香りが特徴的です。
コロンビアで栽培されているとても希少なコーヒー。フルーティーな酸味、甘い香りと深いコクが特徴です。
ハワイ島内のコナ地区で栽培されています。希少価値が高い上質なコーヒーは、甘い香りと軽やかな酸味と、すっきりとした印象が特徴。
アラビカ種のコーヒーで、インドネシアのスマトラ島で栽培されています。酸味が少なく深いコクがあるのが特徴。飲みやすいコーヒーとしてファンの多い銘柄です。
コスタリアの山間盆地や、それを囲む火山山麓で栽培されているコーヒー。濃厚な甘味と深いコクがあり、軽やかな飲み心地が特徴的です。
ジャコウネコの糞から採られる未消化のコーヒー豆を使った、インドネシア産のコーヒー。独特な香りとさっぱりとした甘味が特徴の、希少価値が高い銘柄です。
コーヒー豆は、品種、産地、銘柄によって、特徴や香りが異なります。
同じ銘柄であっても、豆の収穫時期や作業工程の違い、さらには焙煎度や挽き方によって味わいに違いが生じてくるのがコーヒーの奥深さ。焙煎度や挽き方で、どのように味が変化するのか見ていきましょう。
浅炒り焙煎は酸味が強くなるのが特徴。
うっすらと焦げ目がついた、黄色がかった小麦色の「ライトロースト」。香りやコクはまだ不十分です。シナモン色の「シナモンロースト」は、豆が青臭い状態ですが、酸味がもっとも強いので、酸味好きにはたまりません。
中炒り焙煎は、酸味と深みの中間地点。
アメリカンコーヒーに用いられることもある茶褐色の「ミディアムロースト」は、まろやかな酸味とほんのり苦みが感じられます。ミディアムローストよりやや深い炒り方の、ハイローストは、さわやかな酸味とコーヒーらしい苦みや酸味が特徴的です。
深炒り焙煎は、苦みが強くなるのが特徴。
コーヒーブラウン色の「シティロースト」は、もっとも標準的な炒り方として知られています。黒色の「イタリアンロースト」であれば、コーヒーのなかでも上質な苦みとコクが感じられるでしょう。深く焙煎するほど、コーヒー独特の苦みも増してきます。
細かさは上白糖くらいのサイズで、パウダー状。苦みの強い味わいなので、エスプレッソなどに向いています。
細かさは上白糖とグラニュー糖の間くらい。高温で短時間抽出するのに向いています。苦みとコクが強く、水出しコーヒーなどがその代表例です。
グラニュー糖より少し大きめ。市販のレギュラーコーヒーは、中細挽きであることが多いです。苦みとコクのバランスがよく、飲みやすいのが特徴。
グラニュー糖とザラメ糖のあいだくらい。布ドリップや、サイフォンに適しています。
ザラメ糖くらいの大きさ。コーヒーの粉とお湯との接触時間が長い抽出に向いています。苦みが少なく、酸味がやや強いのが特徴。
コーヒー豆は種類が豊富で、一つひとつの味わいが異なります。コーヒー豆の品種、産地、代表的な銘柄、焙煎度、挽き方、それぞれが絶妙に組み合わさって、コーヒー独自のテイストが生まれるのです。ぜひ、あなた好みのコーヒーを見つけてみてください。
※商品情報や販売状況は2022年03月16日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。
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