ライフスタイル&ヘルス2022/3/15 更新
棚に保存しておいたはちみつを使おうと思ったら、白く固まっていた......。そんな経験はありませんか?この記事では、はちみつが固まる理由や、元通りに復活させる方法を解説。固まったはちみつをおいしく食べる方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
はちみつは冬場など気温が低くなると、白く固まる性質があります。この現象は「結晶化」と呼ばれ、はちみつの品質に変化をもたらすものではありません。つまり固まったはちみつをそのまま食べても、戻して食べても、どちらでも大丈夫。
結晶が始まると、はちみつの中に白い粒々が見られ、次第に全体が固まっていきます。実は、白く固まってしまったはちみつは、温めると元のとろとろした状態に戻すことができるのです。
はちみつが固まる理由のひとつが温度です。気温が15〜16度以下になると結晶しやすく、もっとも結晶しやすい温度が13〜14度。はちみつを冷蔵庫で保存したときや、冬場に室温が低い状態で常温保存していると固まってしまうことがあります。
また空調などで気温差が大きくなると固まりやすくなり、結晶化が早く進む傾向に。さらに古いはちみつほど水分量が減り固まりやすくなる特徴があります。購入してから年月が経ったはちみつは、夏場に常温保存していても固まってしまうことがあるため注意しましょう。
保存場所に気をつけていても、はちみつが固まってしまうことがあります。これは、はちみつに含まれている糖の種類が結晶に影響するため。
はちみつの糖分は、主にブドウ糖と果糖です。特にブドウ糖は果糖より結晶しやすい性質があるため、ブドウ糖を多く含むはちみつは結晶するスピードが早いのが特徴。はちみつの花の種類によって固まりやすさが異なり、ナタネやヒマワリなどはブドウ糖が多いため結晶しやすく、アカシアやトチノキなどは果糖が多く結晶しにくいと言われています。
白く固まったはちみつを溶かすには、50度前後で湯せんするのがおすすめです。鍋かボウルに50度ほどのお湯を入れ、蓋をはずしたはちみつの容器を浸します。はちみつの温度を均一にして溶けやすくするために、割りばしやマドラーなどでときどきかき混ぜると良いでしょう。
また、お風呂の浴槽にお湯を張って溶かす方法も。お湯を熱めの約45度に設定し、保温しているところにはちみつの容器を入れてください。この方法であれば、全体に均等に熱が入りやすいため、丁寧に溶かすことができますよ。
湯せんをする際は、温度を高くすると早く溶けるものの、高すぎるとはちみつの風味が損なわれ、栄養成分も変質してしまいます。また、はちみつの入った容器がプラスチック製など耐熱ではない場合には注意が必要です。なお完全に結晶がなくなるまで湯せんしておくと、再結晶しにくくなります。
はちみつを少量溶かしたいときや時間がなく完全に溶かせないときは、電子レンジで温める方法が便利です。食べる量だけを耐熱皿に移して、5〜10秒温めてかき混ぜることを繰り返します。長く温めて高温になってしまうと、風味や栄養素が失われるので注意が必要です。電子レンジのワット数を変更できる場合は、低いワット数で温めると良いでしょう。
使い捨てカイロでもはちみつを溶かすことができます。湯せんに比べると時間はかかりますが、そのまま置いておくことができるので簡単です。まず固まったはちみつの容器をタオルで巻き、その上に使い捨てカイロを置きます。そしてさらに上からタオルを巻きつけ、半日ほど放置。
カイロを直接容器に密着させると高温になりすぎてしまうため、注意が必要です。1枚タオルを巻いてから温めることで最高温度が45度ほどになり、酵素や栄養素を守りながら溶かすことができます。
ガチガチに固まってしまったはちみつを、湯せんで元の状態に戻すには数時間かかることもあります。時間がかかるのは面倒という方におすすめなのが、固まったはちみつをそのまま使う方法です。はちみつは溶かさなくてもおいしく食べることができ、また固まったはちみつならではの魅力もあります。
固まったはちみつをトーストにのせて食べると、しゃりっとした独特の食感を楽しむことができます。また、固まったはちみつと室温で戻したバターを混ぜ合わせて、はちみつバターにするのもおすすめ。トーストにそのまま塗ったり、蒸したさつまいもやクラッカーにのせたりしてもおいしく食べることができます。
温かい紅茶やコーヒーに固まったはちみつを入れると、簡単に溶けておいしく飲むことができます。また冬場は、ゆずやレモンを使ったホットドリンクの甘味付けとして使うのも良いでしょう。
はちみつは、直射日光が当たらない、涼しくて湿度が低い常温での保存がおすすめ。ただし冬場は室温が0〜15度以下になると固まることがあります。
冷蔵庫での保存は、はちみつが結晶するため避けるのが良いでしょう。一方冷凍庫に入れておくと、はちみつは凍らずに硬めの水飴のような感じになります。これは、冷凍庫の温度は−18度前後のことが多く、はちみつが結晶する温度よりもかなり低いためです。そして、はちみつは−25〜−20度で凍るため、家庭用の冷凍庫で保存してもカチカチには凍りません。とはいえ、常温のようにとろとろとはしていないので使いにくくなります。
はちみつは固まっていても品質に問題はなく、50度くらいの熱で温めると元の状態に戻すことができます。このことを知っていると、冬場にはちみつが白くなっているのに気づいても焦ることはありません。また固まったはちみつならではのおいしさもあるので、その魅力も楽しんでみてくださいね。
※商品情報や販売状況は2022年03月15日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。
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