5月の第2日曜日といえば母の日。いまや毎年の恒例行事ですが、そもそも母の日はどのように生まれたかご存じですか?この記事では、母の日の起源や由来をご紹介します。日本に普及した経緯もお届けしますので、最後までぜひご覧ください。母の日の理解が深まれば、より一層大切にしたくなること間違いなしです。

母の日の起源と由来

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母の日の起源・由来は諸説ありますが、ここでは有力とされる説をふたつご紹介します。なぜ5月の第2日曜なのか、なぜカーネーションなのか、それらの理由についても見ていきましょう。

1. アメリカ発祥説

母の日の起源として有力とされているのが「アメリカ発祥説」です。その話は1860年代の南北戦争時代までさかのぼります。

当時南軍と北軍が駐屯するウェストヴァージニア州は、ケガ人や病人が絶えない状態でした。そこで立ち上がったのがアン・ジャービスさんというひとりの女性です。彼女は「Mothers Day Work Club(マザーズデー・ワーク・クラブ)」というボランティア団体を結成し、敵味方関係なく負傷兵のケアに尽力。やがて19055月にこの世を去ります。

彼女の死から2年経過した5月の第2日曜日、遺された娘アンナ・ジャービスさんが亡き母の追悼集会を開催。この出来事が「5月の第2日曜に母親に感謝の気持ちを伝える」風習として、世に広がったと考えられています。

2. イギリス・アイルランド発祥説

母の日はアメリカ発祥というのが定説ですが、それ以前からイギリスやアイルランドであったと言われています。それが、「Mothering Sunday(マザリング サンデー)」です。イギリスやアイルランドでは、イースター(キリストの復活祭)の3週間前の日曜日を「マザリング サンデー」と呼びます。

昔貴族のお屋敷へ奉公していた子どもたちは、マザリング サンデーになると雇い主からもらった手土産を持って、故郷に里帰りをしていました。里帰りした際は、自分が洗礼を受けた教会(=マザーチャーチ)を礼拝するのが習慣。このならわしが徐々に浸透し、母の日の原型になったと言われています。

日本の母の日は5月ですが、イギリスやアイルランドは、3月のマザリング サンデーにお母さんに贈り物をするのが定番です。

日本での起源

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日本で母の日のイベントがおこなわれるようになったのは、明治時代の終わりから大正時代にかけてと言われています。その後1931年に皇太后の誕生日である36日が「母の日」とされ、一般にも少しずつ広まっていきました。

1937年には、日本の大手お菓子メーカーが母の日の大々的なイベントを開催。これがメディアで大きく取り上げられ、「母の日」という存在が全国に知れ渡るようになります。第二次世界大戦後にアメリカの文化が流入すると、母の日が36日から5月の第2日曜日に移動。日本の記念日として制定され、国民に認知されていきました。

母の日にカーネーションを贈る理由は?

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母の日にカーネーションを贈るきっかけとなったのは、先述したアンナ・ジャービスさんが、母親が好きだった白いカーネーションを母親の追悼集会の祭壇に飾ったことが始まりといわれています。

カーネーションの花言葉

カーネーションの花言葉は「無垢で深い愛」です。花に思いを込める風習は、17世紀頃にトルコからヨーロッパ中に伝わったと言われています。

カーネーションは色によって意味が違う

カーネーションには赤や白、ピンク、紫などさまざまな色があります。ここでは色によって異なるカーネーションの花言葉をご紹介します。

・赤......「母への愛」「真実の愛」

・白......「尊敬」「私の愛は生きています」

・ピンク......「感謝」「女性の愛」

・紫......「気品」「誇り」

・黄色......「嫉妬」「軽蔑」

母の日はいつ?

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母の日は5月の第2日曜と決まっており、毎年必ず5814日の間になります。ひと目で確認できるよう、2023年から2033年までの一覧をご用意しました。先の日付を知りたいときにぜひお役立てください。

2023......5月14

2024......512

2025......511

2026......510

2027......5月9

2028......5月14

2029......513

2030......512

2031......511

2032......5月9

2033......5月8

感謝の言葉に母の日の由来を盛り込もう!

知れば知るほど奥深い母の日の由来。いかに大事な日なのか、今まで以上に想いを募らせた方も多いのではないでしょうか?今度の母の日は、感謝の言葉にこれらのエピソードを盛り込んで、お母さんへの熱い気持ちを届けてみてくださいね。

※商品情報や販売状況は2022年03月05日時点でのものです。
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