ライフスタイル&ヘルス2022/3/12 更新

快気祝いとは?快気内祝い・全快祝いとの違いや贈り方のポイントも紹介

この記事では「快気祝い」とはどのようなものか、詳しくご紹介します。「快気内祝い」や「全快祝い」との違いや、贈る時期・贈り物の相場など、今すぐ知りたい、いざというときのために知っておきたいポイントがたくさん。ぜひ、ご参考になさってください。

「快気祝い」とは

緑の木々の中で伸びをする女性

iSrock.com/miya227

「快気祝い」とは、病気やケガをした人が完治したときに、報告やお礼として、入院中お見舞をしてくれた人やお世話になった人に贈る品物です。しかし「快気内祝い」「全快祝い」「退院祝い」など、似た言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。そこで、それぞれの意味の違いや、快気祝いを贈るときのポイントをご紹介します。

「快気内祝い」や「全快祝い」「退院祝い」とは

患者の診察をする医師の手元

iStock.com/byryo

快気内祝い

「快気内祝い」は、退院したけれどまだ完治しておらず、通院や療養が続いている状況の人が、お見舞いをしてくれた人やお世話になった人に、退院の報告とともにお礼の品を贈る場合に使います。「結婚祝い」に「結婚内祝い」をお返しするように、「内祝い」はお祝いへのお返しを意味することが多いのですが、「快気内祝い」の場合は「快気祝い」のお返しではありません。

御見舞御礼

「御見舞御礼」は、退院後も自宅療養や通院が必要で完治に至っていない状況のときに、「快気内祝い」と同じ意味で使う言葉です。また、入院が長引いており、お見舞いへのお礼の品を入院中に贈る場合も、「御見舞御礼」とします。

全快祝い

「全快祝い」は病気やケガが完治した人が、入院中にお見舞いをしてくれた人やお世話になった人に対して、完治の報告とともに贈るのお礼の品です。「快気祝い」と同じ意味として使われます。

退院祝い

「退院祝い」は、入院していた人の退院時に、周りの人から贈る品を指します。お見舞いをする前に相手が退院した場合は、「お見舞い」の代わりとして「退院祝い」を贈りましょう。前述の、入院した本人から贈るパターンとは、贈る側・受け取る側が逆になるため、意味を取り違えないよう気を付けてくださいね。

快気祝いを贈るときのポイント

ピンク色の風呂市区に包んだ贈り物

iStock.com/Wako Megumi

贈る時期

快気祝いは、退院や完治後の1週間~10日頃に手配し、1か月以内には贈るのが一般的です。あくまでも目安なので、体調の回復を優先し無理せず準備をしましょう。

定期通院が終了した、日常生活ができるようになったタイミングで贈る、回復に数か月かかりそうな場合は快気内祝いとして贈るなど、状況に応じて時期や贈り方を決めるのがおすすめです。

金額の相場

快気祝いは、お見舞いをくださった人へのお返しとして贈ることが一般的。その場合の相場は、受け取ったお見舞いの金額の半額から3分の1程度が目安です。お見舞いを品物でいただいたため金額がわからない場合は、インターネット検索などでおおよその価格を調べるようにしましょう。

贈る品物

快気祝いには、あとに残らず消える「消え物」を贈るのがマナーとされています。「病を(水に)流す」という意味から、石鹸や洗剤、入浴剤などの消耗品が定番です。また、焼き菓子やフルーツゼリーなども人気。

高予算の場合は、組み合わせてセットにするのがおすすめ。「○○一同」といった複数名からのお見舞いで、ひとりあたりの予算がごく少額になる場合は、皆で分けられる個包装のギフトを選ぶ方法もありますよ。

お礼状

快気祝いや快気内祝いには、お礼状を添えます。上司や目上の方などへのお礼状は、頭語(拝啓)、時候の挨拶、退院の報告、快気祝いを贈ったこと、相手への健康の気遣い、結語(敬具)の順に書くのがマナーです。

文章の内容や言葉遣いは、親戚や友人など相手との関係性によって変わるものの、いずれも丁寧な言葉を使うようにします。お見舞いのお礼、退院の報告、快気祝いを贈ったこと、「ご心配をおかけしましたが、おかげさまで」という感謝の気持ちを伝えましょう。

快気祝いの「のし」の書き方や「水引」について

テーブルで手紙を書いている女性

iStock.com/yamasan

快気祝いや快気内祝いの「のし」は「紅白結び切り」の水引きがついたものを使用します。お祝いのなかでも、快気祝いは二度と繰り返さない(病気やケガをしない)ために、ほどけて結び直すようなことがない「結び切り」を使うのがマナーです。表書きは、水引の上に「快気祝い」や「快気内祝い」、下には本人の性を記します。

また、のしの表書きには地域によって独自の慣習があるため、身内の人や地元の風習に詳しい人に確認しておくと安心です。

「快気祝い」で感謝を伝えて

「快気祝い」は、入院した人がお見舞いをくださった人やお世話になった人に、完治の報告とともに贈るお礼の品。現在では「お見舞い」のお返しとして贈るのが一般的です。

贈る時期は、退院や完治後の1週間~10日頃が目安ですが、体調の回復を優先し無理せずに手配しましょう。金額の相場や、贈る品物、のしなどのマナーに気を付けつつ、完治した喜びや感謝の気持ちを贈り物で伝えてみてはいかがでしょうか。

※商品情報や販売状況は2022年03月12日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。