ライフスタイル&ヘルス2022/3/28 更新

京都の竹林再生を目指して生まれた 「アドプランツコーポレーション」のタケノコカレー

今回、ご紹介するのは森の調査や再生手法などを提案する「アドプランツコーポレーション」のタケノコカレーです。京都の観光地から離れたところにある荒れ果てた竹林の再生を目指して開発されました。

森の再生を手掛ける会社が、竹林再生をサポート

私たちが京都を訪れて目にする嵯峨野や大原野など、観光地の美しい竹林は丁寧に手入れされているからこそ、その姿が保たれています。ところが、京都市の西の端、古くからタケノコ栽培が行われてきた西山山麓あたりはタケノコ農家が減少。竹林は荒れ果て、地元の人たちは強風や山腹の崩壊を防ぐ役割を果たせないのでは、と危機感を持っています。

荒れてしまった竹林

その声を耳にしたのが、森の調査や再生手法などを提案する「アドプランツコーポレーション」の代表、増永滋生さんです。

「アドプランツコーポレーション」代表 増永滋生さん

実家が大原野にあり、幼い頃、竹林の手入れの手伝いをした記憶があったこと。そして、嵐山近辺で常寂光寺などのお寺をまとめている団体と、「景勝・小倉山を守る会」という農家が集まった団体の事務局長をしていた縁で、何かできないかと、竹林の調査に入りました。

竹林再生を維持するため、タケノコカレーを開発

本缶詰の収益のうち、1缶につき50円を「京都の自然を守るための環境保全活動」に役立てます。

竹林を整備するうちに聞こえてきたのは、「竹林を再生することの重要性はわかっていても手間ばかりかかるだけ」という声でした。そんな声を受け止め、増永さんは産業として成り立たなければ竹林再生を維持できないと考え、タケノコを使って商品開発をしようと"京都缶*環づめプロジェクト"をスタートさせました。

タケノコの商品を開発するにあたりリサーチをした結果、"カレー"の需要が多いことに目を付け、プロのフードプロデューサーと試行錯誤すること1年。試作や試食を繰り返し、7大アレルゲン不使用の4種類を商品化しました。

タケノコの水煮づくりで、地域の雇用創生も

カレーに入れるタケノコの水煮作りをするのは地元の方々。昔ながらの水煮の技術を伝えるのは、地元のおばあちゃんです。大人だけではなくこどもたちも参加しています。

先を切り皮をはいだタケノコ20kgを、30年前に小学校が廃校になった際に譲り受けた大釜で一気に炊き上げます。それをカレーに合わせてカットし、缶詰工場に送るために袋づめするまでが地元での作業です。年齢と性別関係なく、わいわいと意見を出し合いながら水煮を作る時間は、コミュニケーションが深まる貴重な時間となっています。

地元の方やボランティアの方とともに、竹林の整備をはじめて2年。「景勝・小倉山を守る会」の方や、「アドプランツコーポレーション」にインターンシップできている学生など参加者が当初の約20人から約70人に増え、月に1回程度の活動を続けています。今後の理想は竹と竹の間を、傘をさして通れるくらいの間隔にすること。地道な活動を続けることで、実現したいと増永さんは語ります。

枯れた竹を整備して、光が届くようになった場所には、絶滅危惧種のホンゴンソウが見られるようにもなりました。

ミニショップ店頭で販売している4種類のタケノコカレーのご紹介

左から、チキンカレー、グリーンカレー、キーマカレー、レッドカレーです。

京タケノコと豚肉のレッドカレー

(200g)972円

四万十ポークとタケノコにココナツミルクを絡めた贅沢なカレー。大人が楽しるよう辛めに仕上げました。

京タケノコと牛肉のキーマカレー

(180g)972円

キーマカレーとしてもカレー風味のお惣菜としても楽しめます。牛肉の風味と合ったタケノコの味わいと食感がポイントです。

京タケノコと鶏肉のグリーンカレー

(200g)972円

青唐辛子の辛みと赤ピーマンの甘みがバランスよく調和しています。グリーンカレーとタケノコの風味が好相性です。

京タケノコとしめじのチキンカレー

(200g)972円

こどもから大人まで楽しめる、懐かしくなじみのある味に仕上げました。ごろっと大きなタケノコと、しめじの味と風味をお楽しみください。

地下2階 プラットファームマーケットミニショップ内にて販売しています

※商品情報や販売状況は2022年03月28日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。