2月の代表的な行事といえば節分ですよね。今年2025年の節分は、2月2日(日)です。子どもころから親しみのある行事ですが、なぜ豆まきをしたり、恵方巻を食べたりするのか、知らない方も多いのではないでしょうか?そこでこの記事では、節分について詳しく解説します。

2025年(令和7年)の「節分の日」はいつ?

梅が咲いている様子

節分といったら2月3日と答える方が多いと思います。しかし、節分は必ずしも2月3日とは限りません。節分は「立春の日の前日」と決められているからです。立春は年により日付が変わるので、それに合わせて節分の日付も変わります。

そのため過去には、2月2日や2月4日が節分だったこともありますよ。記憶に新しい、2021年も2月2日が節分でした。また、2025年は2月2日になります。2021年からは4年に1度、2月2日が節分の日です。

「立春」の日付の決め方

立春とは、春の始まりの日のことです。立春の日は、太陽と地球の位置関係によって決まります。

季節といったら、春夏秋冬の4つに分けられるのが一般的です。しかし立春は"二十四節気"という「1年間の季節を24分割する考え方」によって決められます。

立春・立夏・立秋・立冬のほか、春分・夏至・秋分・冬至も、二十四節気の割合によって決まる季節です。二十四節気の考え方により「黄道(地球の回りにある太陽の通り道)」に沿って分割されます。

つまり、黄道のどの位置に太陽が来たか、により季節は決まります。立春も黄道の位置で決められており、毎年2月4日あたりが立春になりますよ。

そもそも節分ってなに?いつから始まったの?

豆入れに入った大豆

節分の歴史は古く、平安時代や室町時代からおこなわれている行事といわれています。この頃から、季節の変わり目は、病気や災害などの予期せぬ出来事に見舞われやすい、とされてきました。

そこで「立春の前日」という季節の変わり目に、悪いものを追い払う儀式として節分が広まったのです。節分は悪いものを追い払い、新年の幸運を願う行事として現代でも多くの方に親しまれています。

節分をおこなう理由

節分は、1年間健康に過ごせるようにと願いを込めておこないます。「鬼は外、福は内」という言葉は、誰しも一度は聞いたことがありますよね。これは、病気や災害という予期せぬ出来事を鬼として払い、幸運を入れることを目的としています。

なぜ大豆を投げるの?

山盛りになった大豆

古くより五穀には、精霊が宿っていると言い伝えられてきました。大豆は、五穀のなかでも粒が大きく精霊が多く宿ると言われているため、邪気を払うのに最適とされています。また、豆は語呂合わせで「魔目」と読むことができます。魔の目に豆を当てて、魔を滅ぼすという意味もあるようです。

豆まきのただしいやり方

豆まきは20~22時におこなうのが理想です。鬼は夜に現れるので、夜に豆まきをしましょう。また、豆をまく順番も大切です。一番奥の部屋から玄関に向かって投げることで鬼を追い出すことができますよ。

豆をまくときのセリフも大事です。

家の内側から外側に向かうときは「鬼は外」
家の外側から内側に向かうときは「福は内」

と言いましょう。鬼を追い払い、幸福を家の内側に入れるイメージです。

「節分の日」の過ごし方とは? 豆まき以外も

節分の日の過ごし方は、豆まきだけではありません。豆まき以外の過ごし方についても、紹介します。

恵方巻

カットされた恵方巻き

節分の日に食べる、代表的な食べ物のひとつに恵方巻がありますよね。恵方巻は「恵方」というその年に、もっとも縁起が良いとされる方角を向いて食べます。食べるときは、目をつぶりなら願い事を思い浮かべるようにしてくださいね。

また、恵方巻を食べるときは切り分けてはいけません。切り分けると、ご縁を切ってしまうといわれています。ご縁を切らないために、恵方巻は1本丸ごと食べきりましょう。食べきるまでは、喋らないこともポイントです。話すと口から運気が逃げていくとされています。

2025年の恵方は西南西です。西南西の方角を向き、無言で願いを込めながら恵方巻を食べてくださいね。

いわしの飾り

節分の日には、柊(ひいらぎ)の枝に「焼いたいわしの頭」をつけたものを玄関先に飾る風習があります。なぜなら、いわしの飾りは鬼の天敵だから。鬼は、いわしのもつ独特な生臭さを嫌います。いわしの匂いのおかげで、鬼が寄り付かないようになりますよ。

また、柊の葉はトゲトゲしており、鬼の目に刺して玄関から侵入を防ぐという役割があります。このことから、いわしの飾りは魔除けのために、節分の日に飾られるようになったそうです。

鬼を家に寄り付かせないために、焼いたいわしの頭と柊の枝を用意して、飾りを作ってくださいね。ちなみに、いわしの飾りに必要なのはいわしの頭だけなので、胴体はおいしく食べてOKです。

節分で1年の幸福を祈ろう!

2025年の節分の日は、2月2日(日)です。節分は、立春の日の前日と決められています。立春は年により日付が変わるので、節分の日も変わることがありますよ。

節分は、予期せぬ出来事を払い、幸福を入れ込むために古くからおこなわれてきました。今でも、豆を巻いたり、恵方巻を食べたりする方も多いですよね。今年の節分も、豆まきや恵方巻、いわしの飾りで1年間の幸運を願ってくださいね。

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