ライフスタイル&ヘルス2023/2/27 更新
育ててくれた母親に「ありがとう」の気持ちを伝える「母の日」。日本ではカーネーションの花をはじめとした贈り物が人気ですよね。では、そもそも母の日の発祥はいつ・どこで始まったのでしょうか。この記事では、由来や歴史、世界各国での母の日についてや、贈って喜ばれるギフトなどをご紹介します。
母の日は、ゴールデンウィークが明けてすぐの頃、毎年5月の第2日曜日にあたります。母の日はその言葉のとおり「お母さんに感謝の気持ちを伝える日」とされています。母の日の定番プレゼントといえばカーネーションの花。母の日が近づくにつれて、花屋の店頭には赤やピンクなど、色とりどりのカーネーションが並びます。
では、2023年〜2030年までの母の日は、いつ訪れるのかチェックしてみましょう。
2023年 5月14日(日曜日)
2024年 5月12日(日曜日)
2025年 5月11日(日曜日)
2026年 5月10日(日曜日)
2027年 5月9日(日曜日)
2029年 5月13日(日曜日)
2030年 5月12日(日曜日)
暦の関係上、年度によっては前年・翌年の母の日と1週間ほど差が出ることもありますが、毎年早くて8日、遅くとも14日頃までには訪れます。この頃までには母の日が訪れるので、プレゼントを選ぶ方は早めに準備しておくといいでしょう。
母の日の由来には諸説ありますが、もっとも有力といわれているのは、アメリカ在住のとある女性の行動です。
歴史は1907年に遡ります。当時アメリカ人のアンナ・ジャービスという女性が、亡くなった母親を追悼するために、アメリカ合衆国・フィラデルフィアの教会で「母親を偲ぶ会」を開きました。そこで当時の参列者に、カーネーションを配ったという出来事がきっかけとなっています。
このことがアメリカ全土に知れ渡り、"母を敬う機会" を作ろうという運動が広まりました。3年後の1910年、当時のウェストバージニア州の知事が「5月第2日曜日を母の日とする」と宣言し、正式に「母の日」が制定されました。
アメリカから広まったとされる「母の日」が日本に伝わったのは、一説には大正時代といわれています。当時は、キリスト教関係の団体が中心となって「母の日」を広めていました。
その後、国民的行事として知れ渡ったのは、1937年。当時のお菓子会社が「母の日大会」を開催したことがきっかけとなり、大々的に広まることになりました。
この大会自体は日曜日の開催ではありませんでしたが、終戦後にアメリカの文化が日本に渡ってくると、日本でも「5月の第2日曜日」が母の日とされるようになりました。
日本においてはアメリカから伝わったとされる「母の日」ですが、もちろん世界各国にもそれぞれ「母の日」があります。国によって異なる意味合いを持つ各国の「母の日」について、紹介していきましょう。
イギリスではイースター(収穫祭)の2週間前にあたる日曜日が「母の日」とされています。17世紀頃のイギリスでは、「マザリングサンデイ(Mothering Sunday)」になると、奉公に出ている子どもたちが母親に会うのを許されていたという話も。
イースターは「春分の日以降、最初の満月から数えて最初の日曜日」と制定されているため、日本やアメリカの母の日と大きく日程が異なるのが特徴です。プレゼントは、カーネーションやバラに加えてラッパスイセンなどが贈られています。
オーストラリアの母の日は、日本やアメリカ同様、5月の第2日曜日です。発祥はアメリカと異なりますが、老人ホームで過ごす女性たちにプレゼントを贈ったことが始まりといわれています。
プレゼントには、カーネーションではなく菊の花を贈るのがメジャー。菊の花を指す英語「chrysanthemum(クリサンセマム)」を「Mum(マム)」と略すことより、母の日の贈り物として広まりました。
タイでは、国国王ラーマ9世の王妃の誕生日である8月12日が母の日として制定されています。
王妃様を表すカラーが "水色" ということから、親や王妃への気持ちを表すために、国民は水色の服を着るのがしきたりとされています。プレゼントとしては、ジャスミンの花が贈られています。
韓国では「母の日」や「父の日」といった国民的行事は存在しません。しかし、5月8日に「両親の日(オボイナル)」があり、両親を敬う日として制定されています。
儒教の考え方が浸透している韓国では、この「両親の日」はとても大切な日。日本同様カーネーションを贈る文化もありますが、現金や高額な商品を贈ることもあります。
上述のとおり、母の日はゴールデンウィークが終わる頃に迎えることになります。母親と離れて暮らす人のなかには、ゴールデンウィークに帰省して早めのプレゼントを渡す人もいるでしょう。
また、インターネットでプレゼントを注文したり郵送したりする場合は、当日が近づくにつれて手続きが混み合う可能性もあります。生花を直接渡さないのであれば、なるべくゴールデンウィークよりも前にプレゼントを準備しておきましょう。
みなさんご存じのとおり、母の日の贈り物として定番・人気なのがカーネーションの花。もちろんカーネーション以外の花であっても花束を贈られるのはとても嬉しいもの。贈り物選びで悩んだ場合は花束もおすすめですよ。
一方で、生花だとその後の手入れで手間をかけてしまう......と心配な人は、プリザーブドフラワーや、ブーケに見立てたソープフラワーなども好適。
花以外の贈り物であれば、ハンドクリームやハンカチなども喜ばれるでしょう。また、直接渡すことができる場合は、ケーキやお菓子を買って持っていくのもおすすめです。
「母の日」のプレゼントに対して、どのくらいの予算を設けるかはもちろん自由です。ただ、相場以上にお金をかけすぎてしまうと、かえって気を遣わせてしまう可能性も。
母の日の一般的な予算相場は3,000〜5,000円程度。相場に合わせてプレゼントを選ぶと失敗が少なくて安心でしょう。もう少し高価なプレゼントを贈りたい......と思う人は、プレゼントと一緒においしいごはんをご馳走してあげると喜ばれるはずですよ。
母の日のお祝いをいつまで贈るべきか......そういった点に悩む方も多いでしょう。ここではどんな考え方があるかご紹介します。
お母さんは自分にとってはいつまでも母親。ご自身にお子さんが生まれて「母」という立場になったとしても、ずっと贈り続けるという考え方が多いようです。"いつまでも元気でいてほしい" という気持ちをプレゼントにのせて贈るという意味でも、ずっと続けるのもよいかもしれませんね。
もちろん、お母様やご主人と話し合って、「このときまでは贈る」と決めるのは自由です。ご家族の考え方や事情も加味しながら、どうするかを検討するとよいでしょう。
身近な相手だからこそ「ありがとう」を伝えるのは少し照れくさいこともありますよね。しかし、人生何が起こるかわからないのも事実です。大切な人には、伝えることができるうちに感謝の気持ちをしっかり伝えましょう。「ありがとう、いつまでも元気でいてね」......普段はいえない気持ちを伝える機会としても「母の日」を大切にできるとよいですね。
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※商品情報や販売状況は2023年02月27日時点でのものです。
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