冷水でじっくりと茶葉を抽出して作る「水出し紅茶」をご存じですか?苦味や渋味が少なく、すっきりと爽やかな飲み口が特徴のドリンクです。この記事では、熱湯で抽出して作るアイスティーとはひと味違う、水出し紅茶の魅力をたっぷりとご紹介。淹れ方やおすすめアレンジもあわせてご紹介します。

水出し紅茶には魅力がいっぱい!

青と白のストライプの布ナプキンの上に氷入りのアイスティーが2つ並んでいる

iStock.com/Dasha_Romanova 

「水出し紅茶」とは、冷水でじっくりと紅茶を抽出して作るアイスティーのこと。熱湯で抽出したあと冷まして作る"お湯出し"のアイスティーと比べて、苦味や渋味が少なく、すっきりと上品な味わいが特徴のドリンクです。

お湯を沸かす手間がなく作れるところや、紅茶の繊細な味わいをダイレクトに感じられるのが水出し紅茶の魅力。またクリームダウン(※)という現象がおこらず、にごりのない美しい水色(すいしょく)のアイスティーが作れるのもメリットです。

※クリームダウン......紅茶に含まれている成分が冷やされることで結合し、白くにごって見える現象のこと

おいしい水出し紅茶の淹れ方

透明のグラスに氷とアイスティーが入っている

iStock.com/kaorinne 

水出し紅茶は、茶葉(リーフティー)・ティーバッグのどちらでも淹れることができます。両方とも家にある場合は、ティーバッグを使う方法がおすすめ。紅茶を抽出したあと、簡単に茶葉を取り出すことができますよ(茶葉を入れっぱなしにすると、濃くなりすぎたり渋みがでたりするので注意が必要です)。

茶葉を使う場合は、市販のお茶パックや出汁パックに入れて作ると、抽出後に簡単に取り出すことができます。

ティーバッグを使って淹れる方法

1. フタ付きの容器にティーバッグ2〜3個(茶葉10〜12g分)と冷水1Lを入れる
2. フタをして冷蔵庫に入れ、ひと晩(8~10時間)置く
3. ティーバッグを取り出し、グラスに注いでできあがり

茶葉を使って淹れる方法

1. フタ付きの容器に、茶葉10〜12gと冷水1Lを入れる
2. フタをして冷蔵庫に入れ、ひと晩(8~10時間)置く
3. 茶葉を取り出し、グラスに注いでできあがり

いずれも作り置きはせず、24時間以内に飲み切るようにしてください。

水出し紅茶を作るときのポイント

新鮮な茶葉を選ぶ

ふたつ重なった木製ボウルにベルガモットが入っている

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前述したように、水出し紅茶は紅茶の繊細な味わいをダイレクトに感じられるドリンクです。そのため鮮度の悪い茶葉を使うと、えぐみや苦味を強く感じてしまうことがあります。おいしい水出し紅茶を作りたいときは、紅茶専門店で扱っているような、新鮮な茶葉を使うようにしましょう。

おすすめの茶葉の種類

茶葉の種類に決まりはありませんが、悩む場合は「ダージリン」から試してみるのがおすすめ。"紅茶のシャンパン"とも称されるダージリンの豊かな風味を、存分に感じることができます。そのほか、フレーバーティーも水出し紅茶と好相性。「アールグレイ」や「アップルティー」など、いろいろな味を試してみてくださいね。

茶葉の分量について

茶葉の分量は、水500mlに対して5〜6gを目安にしましょう。紅茶の品種によっても味わいが変わるので、いろいろな分量を試しながら好みの味を見つけてみてください。

衛生面に注意する

白いモダンなインテリアのキッチンに並ぶ冷蔵庫やシンク

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お湯出しで作るアイスティーと比べ、水出し紅茶は傷みやすいドリンクです。常温に置くのではなく、必ず冷蔵庫で冷やして作りましょうフタ付きの清潔な容器を使うことや、作ってから24時間以内に飲み切ることも重要なポイントです。

水出し紅茶の飲み方は?

紅茶の繊細な味わいを感じられる「水出し紅茶」は、ストレートで楽しむのが一番。甘くしたい場合は、お好きなジャムやガムシロップを適量入れましょう。レモンやミント、ベリー系のフルーツを加えて、爽やかさをプラスするアレンジもおすすめです。

なお、水出し紅茶はお湯出しで作るアイスティーに比べてやさしい味わいなので、ミルクティーにはあまり適していません(紅茶が牛乳の味に負けてしまうことがあります)。もしミルクティーにしたいときは、茶葉を多くして濃いめに抽出するとよいですよ。

水出し紅茶のおすすめアレンジ

カッティングボードの上に、スライスレモンが添えられたアイスティーがのっている

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水出し紅茶のおいしさを存分に楽しんだら、アレンジにもチャレンジしてみましょう。忙しいとき・リフレッシュしたいときなど、気分に合わせて試してみてくださいね。

ペットボトルで簡単!即席水出し紅茶

水出し紅茶を作るには8~10時間かかりますが、「もっと早く作りたい!」という方も多いはず。そんな方におすすめなのが、ペットボトルをシェイクして作る方法です。

〈淹れ方〉
1.
清潔なペットボトルに水500mlとティーバッグ1〜2個を入れる
2. ペットボトルのフタを閉め、20秒ほどシェイクする
3. 冷蔵庫で2〜3時間冷やしてできあがり

水の代わりに炭酸水で作っても絶品!シュワシュワと爽快な味わいが楽しめます。炭酸が抜けてしまうのを防ぐため、やさしくシェイクしてくださいね。

至極の味わい。氷出し紅茶

透明のグラスにミントとレモン入りの紅茶が入っている

iStock.com/TAO EDGE 

水出し紅茶より、さらにまろやかに仕上がる「氷出し紅茶」。最初に茶葉を蒸してから氷でじっくりと抽出するのがポイントです。水出し・氷出し・お湯出しでアイスティーを作り、味わいの違いを楽しむのもおすすめですよ。

〈淹れ方〉
1.
温めたティーポットに茶葉を5gほど入れる
2. 茶葉が浸る程度に熱湯を注ぎ、フタをして3分間蒸す
3. 氷を100gほど加えて軽く混ぜ、5〜10分待てばできあがり

冷蔵庫に入れ、ひと晩置いて作る方法もあります。その場合は、氷の量を200gほどに増やして同様に作ってみてください。

目覚めの一杯やリフレッシュタイムに

上品で爽やかな味わいが魅力の水出し紅茶。作るのに時間はかかるものの、作り方自体はとっても簡単です。夜に仕込んでおけば、翌朝おいしい水出し紅茶のできあがり。目覚めの一杯や午後のリフレッシュタイムに、ぜひ取り入れてみてくださいね。

※商品情報や販売状況は2022年03月17日時点でのものです。
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