1.境港の紅ずわいがにを、もっと身近に
新鮮な野菜をディップ。おもてなしにもおすすめ
紅ずわいがにの水揚げ量日本一を誇る、鳥取県境港。しかし、その漁獲量は年々減り、それに伴い価格が高騰。食卓で食べる機会も少なくなっている。そんな厳しい状況の中、「門永水産」の松本絵理子さんは「栄養豊富な“海の幸”をおいしく楽しんでほしい」「水産加工品をもっと知ってほしい」という想いから新たな商品開発に挑戦。「かにみそはクセがあるので“食べ方がわからない”という声も多く、気軽においしく食べてもらえる方法を考えました。そこで、おしゃれで若い世代の方にも馴染みのある“バーニャカウダ”にたどり着きました」。
2.カニの鮮度を生かすワンストップ加工
「門永水産」が約40年培ってきた、カニの加工に関する知識と技術を活かすため、原料の仕入れから製品化まで自社工場で一貫。新鮮なカニをワンストップで加工できるのが、おいしさの秘訣だ。「製品加工には自信がありましたが、かにみそバーニャカウダを“瓶入りの常温品”として商品化するのは苦労しました。手軽さを考えて常温品にしたのですが、菌コントロールなどのハードルが高く、何度も試行錯誤を繰り返しました。基準をクリアしたときは、“やっと商品にできる!”と、とても嬉しかったですね」。
3.社内のアイデアが未来の人気商品の鍵?!
熱々のアヒージョで。
温めることでかにみそとニンニクの風味がさらに豊かに
“かにみそバーニャカウダ”を使った、
簡単ペペロンチーノ
かにみそバーニャカウダの味の決め手は、青森県産のニンニク“福地ホワイト六片”と鳥取県産の“大山純生クリーム”。「ニンニクの甘みと豊かな香りが、かにみそと相性ぴったり。また、生クリームのまろやかな風味がかにみそのクセを抑えつつ、濃厚な旨みを引き出します」。現在は若い世代を中心に、幅広い年代から愛される看板商品になったのだとか。「社内では今も年に一度、新商品のアイデアを募集する“CRAB_CLUB”という活動を行っています」。次はどんなおいしいもので、食卓を盛り上げようか。未来のヒット商品に向けて、「門永水産」の挑戦は続く。